ファミリーの1歩先には親子スタイル

1989年12月25日の第九

街はクリスマスムード1色、あちらこちらで第九の演奏会が行われる季節になりました。

我が家にある第九のCDは、これです。

Ode to Freedom.jpg

「どうしても欲しいCDがあるんだけど。」
息子がまだ高校生の時に、そう言われて手に入れたCDです。

このCDは、1989年12月25日、ベルリンの壁崩壊直後のクリスマスに、ユダヤ系アメリカ人の指揮者レナード・バーンスタインの指揮により、オーケストラ・合唱・ソリストすべて東西ドイツと占領4カ国メンバーの編成により、旧東ベルリンで行われた歴史的な演奏が収録されています。

詳しく記載しますと

■指揮
  レナード・バーンスタイン(アメリカ)

■オーケストラ
  バイエルン放送交響楽団(西ドイツ)
  ドレスデン国立管弦楽団員(東ドイツ)
  ニューヨークフィルハーモニー管弦楽団員(アメリカ)
  ロンドン交響楽団員(イギリス)
  レーニングラード・キーロフ劇場管弦楽団員(ソ連、当時)
  パリ管弦楽団員(フランス)

■合唱団
  バイエルン放送合唱団(西ドイツ)
  ベルリン放送合唱団員(東ドイツ)
  ドレスデンフィルハーモニー児童合唱団(東ドイツ)

■ソリスト
  ソプラノ:ジューン・アンダーソン(アメリカ)
  メゾ・ソプラノ:サラ・ウォーカー(イギリス)
  テノール:クラウス・ケーニヒ(東ドイツ)
  バス:ヤン=ヘンドリンク・ロータリング(西ドイツ)

この時、バーンスタインは、第4楽章の歌詞をFreude(喜び)をFreiheit(自由)に替えて歌わせたそうです。
翌1990年、12月10日、冷戦は終結しますが、すでに、この時、バーンスタインは帰らぬ人となっておりました。

「……、という、歴史的な演奏会のCDなんだよ。だから、欲しい!!」
と息子に長く熱い説明を受けたのを覚えております。

今、高校では、『現代社会』という、私達が学生の頃にはなかった社会科の科目があります。
そこには、東西冷戦やベルリンの壁崩壊等、詳しく書かれています。
もちろん、『世界史』の教科書の中でも触れられています。
東西ドイツやソ連の存在を歴史上でしか知らない世代の息子。
1989年は、ちょうど息子の生まれた年でもあり、彼なりにいろいろな思うところがあったのかもしれません。

当時、この演奏会の模様は世界各国でライブ中継され、日本でもBSで放送されたそうですが、その頃の自分は、慣れない子育ての真っ最中で、ベルリンの壁の崩壊の模様をニュースで何度も眺めていた記憶しかなく、そんな演奏会の存在すら知りませんでした。
それから20年余の歳月を経て、息子の縁でこの演奏に巡り合った事に、深い感慨を覚えます。

師走の忙しい時ですが、少しだけ手をとめて、子どもと一緒に第九を聞きながら、
『あなたが生まれた頃に(生まれる前に)、こんな第九の演奏会が行われたんだよ。』
と、話してあげるのもいいかもしれません。

(文責 yow@わたなべ)

  

親子スタイルアドバイス
■お勧めの対象 小学校高学年~大人
■コメント 小学校でも、ベートーベンの第九は『歓喜の歌』の合唱曲を音楽で取り上げるようですので、高学年であれば理解できると思います。
※当サイトのコラムはスタッフ個々の私的な見解及び文責にて公開されております。
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