ファミリーの1歩先には親子スタイル

夏のアラスカ

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我が家では年に一回、私の両親と一家4人合わせて6人で旅行に行きます。
オットが本当に休めないので、一家で出かけられるのは、このときだけ。
なので、毎回私が一生懸命企画します。
子供たちが小さかったころは、一箇所滞在のリゾート型が多かったのですが、少し大きくなってきた頃からは、オットと私が大好きな大自然旅行をしています。

往復の含めて最長でも一週間が限度なのと、行った先では自分たちで行動したいので、行き先はアメリカあたりが多いです。
子供たちが成人すれば友達などと海外旅行に行く機会も出来るでしょうから、友達とはあまり行かないであろうところを選んでいます。

今回紹介するのは、アラスカ

ただただ何もない大地。
どこまでも続く氷河。
厳しい自然の中に生きる野生動物。

特に大地の広がりは、その場に身を於いてみないと本当に実感することは難しいと思います。
あまり子供が小さい時に連れて行ってもアラスカはきっと退屈なだけだろうと考え、中学生と高校生の今がいいタイミングだと思いました。

アラスカは私とオットも初めてでした。
アメリカではいつもレンタカーですが、アラスカはあまりにも広く、点と点の間は本当に何もない台地が広がること、見所であるデナリ国立公園は徹底的に自然が守られていて個人での車の乗り入れが禁止されていること、宿に泊まれる人数も制限されていること、などからツアーで参加するほうが効率的です。

アンカレッジから、デナリ国立公園に北上する途中にマッキンリー山に最も近づきます。
タルキートナという小さな町がマッキンリー山の登山口となっていて、あの植村直己さんが、最後に泊まった宿もここにあります。
ここからマッキンリー山やそこから広がる氷河をみるセスナの遊覧飛行に乗ることが出来ます。

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セスナの遊覧飛行は最初ちょっと不安でしたが、ここのパイロットはマッキンリー山に登りに行って天候不良で遭難した人の捜索などのためにも出動する腕のいいパイロットばかりだと、説得されて、どきどきしながら乗ることになりました。

氷河がどうして出来るのか、氷河で削り取られた地形がどんな風なのか、壮大な景色を見ながら説明を聞いたり、目で見て納得したり。

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セスナからは完全に円になった虹も見ることができました。

ここから一路デナリ国立公園へ向かいます。
デナリ国立公園は、アンカレッジから北へ約400km、面積はほぼ四国くらいです。
ここでは「人間は自然にとって侵入者である。」という姿勢を貫いているので、確かに観光には不便です。
宿も限られていますし、公園の奥まで行くには予約制のバス以外には手段がありません。
私たちは朝5過ぎに出発する往復9時間ほどのバスで公園の真ん中あたりまで行きました。
イエローストーン国立公園やカナディアンロッキーなどでは、途中でもう飽きてしまうほどの動物に出会うのですが、ここアラスカはそもそもとても厳しい気候の上、動物の生態を全くの自然のままにしているため、動物に遭遇できるとは限りません。
子供たちが小学生くらいまでなら、ちょっと退屈してしまうかもしれませんね。

バスに揺られて園内を進んでいくと少しずつ北上するのと、標高も高くなっていくので当たり木の様子がどんどん変わって行きます。
最初は結構背の高い針葉樹林ですが、だんだん背が低くなり、木がなくなっていきます。
真夏だというのに、日本の真冬並みの装備でちょうどいいくらいです。
残念ながら私たちは動物に遭遇しませんでしたが、前日参加した人たちはグリズリーベア、ムース数頭、カリブーの群れなどに出会ったそうです。

アメリカの国立公園のいいところはビジターセンターがとても充実していることです。
ここでもビジターセンターで公園についての情報を展示や映像で見ることができますし、ここを拠点に1時間~3時間のトレイルがあり、体力や時間に応じて歩くことが出来ます。

もちろん私たちも朝一番にトレイルを歩いて、針葉樹林の森林浴をしました。

さて、ここのビジターセンターは、アラスカ鉄道の駅にもなっています。
アンカレッジへの復路はこのアラスカ鉄道です。
8時間の道のり、退屈しするかしらという心配は杞憂でした。

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2階建てになっていて2階は天井がガラス張りの展望列車になっています。
車両と車両の間はデッキになっているので、走っている列車の風を感じることが出来ます。
特に最後尾は後ろに延びる線路、流れる景色、列車の風などが実感できて迫力満点です。
娘も息子もここが気に入って、何度もデッキに行っていました。
余部鉄橋のような渓谷もあり、デッキから覗き込むと本当に恐ろしい谷でした。
席は指定席になっていてファミリーレストランのようにテーブルを挟んだ座席になっています。
席からの景色もすばらしく、とてもくつろげるので、娘と息子、私と母で、トランプなども楽しんでいるうちにあっという間にアンカレッジ到着となりました。

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アンカレッジは寒いとはいえ昼間は半そででも過ごせるくらいです。
デナリ国立公園は北に400km,マッキンリー山のふもとですから、当然気温は低いですが、実はアンカレッジからバスで南東にたった一時間半いったところのウィッティアという港町から氷河クルーズが出ています。

アンカレッジからバスで向かって最後に細いまっすぐのトンネルを抜けると、それまでとは全く違う気候の港が現れます。
ここはフィヨルドになっていて、船で湾内をクルーズするといくつもの氷河が海到達しているところを見ることができるのです。

その中でもサプライズ氷河は、氷河が海に達するところが切り立っていて、時折轟音とともに氷が海に崩れ落ちていくところを見ることができます。

ここでも、温暖化の影響は随分あって、どんどん氷河が後退しているという話も、こうして目の前にすると、実感できます。

この湾内には、ラッコやアザラシがそれはもうたくさんいて、海から顔を出したり、氷河の塊に乗っかってこちらをうかがったり。
これらの動物を追ってシャチが現れることもあるそうです。

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氷河の前で船はしばらく停泊しますが、流れてきた氷の塊が時々船にぶつかってきたりします。
そういった氷の塊を引き上げて、かち割りにして皆に振舞ってくれます。
氷河の氷というのは雪が長年にわたって押し固められて出来ています。
ものすごい圧力で固められているので、本当に透明です。
そしてその氷に飲み物を注ぐと、押し込められていた空気が小さな泡となって氷から出てきます。

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ちゃんと大人用にはウィスキーが用意されています。

アラスカは広すぎて、行くまではちょっとつかみどころがない感じでした。
ティーンエイジャーを含む3世代旅行として、楽しめるか少々の不安を残しての出発でしたが、大満足の旅となりました。
圧倒的な自然の姿というのは心に残ります。
私は10歳くらいから大学生くらいまでの間に一度でも、大自然に抱かれて、人間の存在の小ささや、逆にそのちっぽけな人間がもたらす自然への大きな影響などを実感して欲しいなぁと思っています。

(by 武田りこ)

親子スタイルアドバイス
■お勧めの対象 中学生以上~大人
■コメント 自然の神秘や大きさを実感する旅行もたまにはいいですよ
■参考 デナリ国立公園
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