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世界と日本の歴史が壮大な物語として入ってくる本

高校の授業、社会は何を選択していましたか?
私が通っていた高校は、日本史・世界史・地理の中から文系は2つ、理系は1つ選択することになっていました。

理系だった私が選んだのは日本史。地図を読むのがニガテ、長いカタカナを憶えるのがニガテでしたので。

日本史は、物理や数学とは違い、物語(ストーリー)を学んでいるようで、息抜き的な楽しい時間でした。

が、大人になってからちょっと困ったことが。

それは、「日本史しかわからない」ということ。
つまり、歴史の知識が鎖国状態になっていて、同時代の世界の動きや文化の成り立ちを対応させられないのです。

ニュースなどを見ていても、他国の歴史的な背景が頭に入ってないので、深く考えることができないし、日本との違いや関係もなかなか考察できない。
日本は、とにかく舶来ものを取り入れまくってきた国なのに、日本史の授業では「どこの国から取り入れた」ということしか押さえなかったので、その由来とか背景に関する知識がとても薄いんです。

そこで読んだのが、松岡正剛著「17歳のための世界と日本の見方」と「誰も知らない世界と日本の間違い」。松岡氏による実際の講義を書き起こした形になっていて、古代から近代、現代までの世界と日本の歴史が解説されています。

これがまた、松岡氏の講義ですから、普通の内容ではありません。『松岡正剛の千夜千冊』でもその一端がわかるように、とにかく知識量が普通でない方です。

普通なら、たとえば「○○文化の歴史」という風に、ある一本の線を設定して、それに沿って話が展開されるので、分かりやすくはありますが、大局的に理解するためには、自分の中で他のものの歴史と照合させる必要があります。

が、松岡氏の講義では、政治、宗教、文化、思想などを行ったりきたりしながら、それぞれの絡まり方を解いていき、それを年代を追いながら、複数の国についておこなっています。「では、ここで、この時代のドイツの思想の話をしておきます。」という風に。話を大きく逸れさせない程度の説明の後には、「詳しくは、○○を読んでください」「これについては、私が□□という本で詳しく書いています」という、さらなる道標が示されます。

年代順という大きな道筋はあるものの、通りの両側にある家を片っ端から探検しながら、時には並行して走る隣の通りも歩き、あらゆる回り道をしながら歩いているようです。

これを読むと、何が影響して、登場人物が何を考えて、何(歴史的事実)が起こったのかという「物語」としての歴史が頭に入ってくるので、高校時代に憶えた「事実の歴史」が、「人間の歴史」として腑に落ちてきます。それぞれの国の「物語」から、その国に生きる人物像が浮かび上がってきます。

年表を穴埋めする歴史のテストには必要ないかもしれませんが、人の生きた歴史が理解できる、子どもにも大人にもおすすめの(というか、ぜひ読んでほしい)2冊です。
(文:佐田さえ)

17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義 誰も知らない 世界と日本のまちがい 自由と国家と資本主義

親子スタイルアドバイス
■お勧めの対象 高校生以上
■コメント 歴史の捉え方が変わると思います。歴史の教科書の副読本としてもオススメ。
■参考 17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義
誰も知らない 世界と日本のまちがい 自由と国家と資本主義

※当サイトのコラムはスタッフ個々の私的な見解及び文責にて公開されております。

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 コメント(5)

世界の歴史がとんとわからず、いつかしっかり頭にいれたいなあと思っていたところにぴったりの本だな!と思いました。今度読んでみます!!

面白そうですねー、ウチの高校生の娘は映画、特に洋画が大好きなのでそこから世界史の知識を大分得たと言っています。
私はどちらかといえば日本史が好きだったのですが、何カ国かでも若いうちに訪れてみたり、洋画などを見たりして、世界史に強くなるのはいいなーと思っていました。
娘にプレゼントしてみたい本ですね。

近くの図書館でさがしてみます~☆
人間の歴史、、、、、
いいですね!
昨年は大河ドラマにはまった年で、
やっぱりそれも歴史というより、
篤姫という人間の歴史に触れたカンジでした~。

>wakabaさん
ぜひ読んでみてください♪ この2冊だけでも、かなり体系的に把握できると思います。

>rioさん
私も、映画はもちろん、漫画や小説にお世話になっています。かなり制作者の編集が入っているという前提の元に、ですが。私も日本史が好きなんですが、ここ数年、世界史も知らなければ日本史を深く理解できないと思うようになり、この本も読んでみたという次第。松岡正剛氏の世界が好きだということもあるんですけどね。

>saTOCOさん
私も昨年、大河ドラマにはまりました。1年間ずっと見続けられたのは初めてでした。確かに「篤姫」も、人間の歴史という色が濃かったから見続けられたのかもです。

歴史オタクの夫がクリスマスに歴史検定ソフト(DS)を買ってきたので、ぜひ夫婦で読んでみたいです!
松岡氏の知識の豊富さは、著書やサイトを拝読していてためいきが出ます・・・

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