ファミリーの1歩先には親子スタイル

大学の頃に出会っていたら…!と思える本

こんにちは 親子スタイルスタッフの佐田です。
少しずつ、春の気配が感じられる2月、受験生は一番大変な時ですね。

この頃になると、自分が大学に入った頃のこと、特に大学一、二年の教養学部の頃を思い出します。工学部に入ったものの、教養の間は哲学、心理学、法学など、工学とは直接結びつかない科目が多く、自分がいったい何を、何のために学んでいるのかよくわからないまま毎日通っていました。

なぜ、大学のカリキュラムはもっと合理的にできていないのだろう? もっと専門の科目を早くやらせてくれればいいのにと思いましたが、哲学や心理学の講義にこれだけ時間を使えるのも今だけかもしれないと自分を納得させていたものです。


そしていま思うと、やはり大学の教養学部の期間は自分にとってとても大切な時間だったと思います。その「自分がいま何を学んでいるのか、どこへ向かおうとしているのかよくわからない」という、学びの時間が。何しろ、就職してからの勉強といえば、「○○をするために」という目的がまずあり、「知識を得る」ためのことが殆どで、純粋に学ぶことを楽しむという要素が少ないですから。

そんな風に思うようになったのは、内田樹先生の「街場の教育論」を読んだから。内田先生は、神戸女学院大学で現代思想・現代文化論のゼミをもっていらっしゃいます。ハイペースで色々な本を出版されているので、ご存じの方も多いかもしれませんね。

昨年後半から、日本文化や思想、構造主義について勉強している過程で内田先生の著書にも出会ったのですが、「街場の教育論」は、読み始めてすぐ「大学の頃に読んでいたら、私の学生生活、少し違っていたかも…」と思いました。(出版されたのは2008年なので、無理ですが…)

「学ぶ」とはどういうことか、今の「教育改革」の問題、「キャリア教育」の問題などについて、よく目にする一般論とは違う(大抵は逆の)視点から切り込んでいます。それがいちいち、膝を打ちたくなる感覚。「成熟は葛藤を通じて果たされる」「『学ぶ』仕方は、現に『学んでいる』人からしか学ぶことができない。」「自分をマップする地図は、自分で作らなくてはならない。」「面接の合否は、面接開始五秒で決まっている」など、メモしておきたいセンテンスがたくさんあります。

他者とのコミュニケーション、大学における教養学部の意義、国語教育のあり方、メンターの存在、宗教教育についてなど、興味深い話題ばかりです。文章がわかりやすいので、苦労なく読み進められますが、レヴィ=ストロースの「親族の基本構造」や構造主義について少し知っておくと、より深く味わえると思います。これから大学に入る方、就職活動中の方、そのご両親にも得ることの多い一冊ではないでしょうか。(文:佐田さえ)

街場の教育論

親子スタイルアドバイス
■お勧めの対象 高校生以上
■コメント 大学の意義って何? 仕事って何?という質問に対する一つの参考になります。
■参考 街場の教育論
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