こんにちは。姫先生です。
前回から、時間が空いてしまいました。
今回も引き続き、思春期の子どもたちのケータイ事情についてお伝えします。
インターネット、というと、私たち大人は、パソコンを思い浮かべます。
しかし、最近の若者は、ケータイでインターネットを見るという傾向があるようです。これも、ケータイの機能がパソコンに近づいたためと言われます。
あの小さな画面でインターネットなんて!と、私たち大人は思うのですが、子どもたちは、なれたもの。
子どもたちは、ケータイ専用サイトをよく使います。
「プロフ」「モバゲー」「魔法のiらんど」というのが、一番子どもたちに親しまれているサイトです。最近は、新たに「リアル」というものが流行しはじめています。
モバゲーは、モバイルゲームの意味。一見ゲームサイトですが、実は、そのサイト内で出会い系がわりの使い方をする子どもたちが増えています。大人の盲点になりやすい点です。
プロフは、子どもたちが名刺代わりに使っている自分の紹介サイトです。アクセスを増やすために過激な写真を掲載する子もいます。また、個人情報公開に対する危機感も薄いため、自分の住所や顔写真、メールアドレスまで公開しており、トラブルに巻き込まれる子も後を絶ちません。自分の個人情報だけでなく、悪意なく友達の個人情報を公開する子もあるようです。(もちろん悪意をもってやる子もいます)
魔法のiランドは、ケータイ小説「恋空」で有名になりました。特に大きなトラブルはなく、子どもたちの指導にも力を入れています。
さて、最も注目されるネットトラブルとして「ネットいじめ」があります。
目に見えない分、かなり深刻で、気がついた時には、被害者の子どもはかなり深い傷を負っていたりします。これまでのアナログのいじめは、家に帰ればいじめから逃れられていたのに、ネットいじめは、24時間プライベートな空間まで侵入し、執拗にいじめをします。
この状況の中、やっとケータイ企業も重い腰を上げ、社会的責任を果たそうという動きがあります。子ども向けのケータイモラルのイベントをしたりするとう会社もあります。
ただ、ケータイの問題は、使い方やモラルだけの問題ではなく、子どもたちの人間関係の作り方や人とのかかわりそのものの意識とも大きく関係しています。便利なケータイを使うことによって、失ってしまった「コミュニケーションのわずらわしさ」
わずらわしくてめんどくさいからこそ、そこで、学ぶものがありました。
私は、現在コミュニケーション関係の講座や研修をしていますが、そこでもお話しするのは、目の前に相手がいるコミュニケーションでさえも、ほんとうに伝わっていないことが多い、ということです。
伝わらないからこそ、人は、五感をフルに活用して相手の世界を理解しようとする努力をしてきました。
それでも、ミスコミュニケーションが発生するのです。ましてや、文字コミュニケーションにおいては、相手の表情も 息づかいも 声のトーンも何も見えないし感じることができません。
伝えたのに伝わっていない。
思春期という未熟さゆえに、そこから発展する人間関係トラブル。
保健室勤務時代にも、人間関係トラブルには必ずと言っていいほど、ケータイが絡んでいました。
大人はなにができるか?
まずは、ケータイ世界を知ってほしい。
何が起きているのか?
そして、大人自身が、ケータイに依存しない姿を見せる。
ケータイを使うことの責任について、家族で話し合い、ルールを決める。、
わずらわしアナログコミュニケーションを大切にする。
ほんとうに小さな一歩ですが、まずはそこから始めてみてはどうでしょうか?
※参考文献 ケータイ世界の子どもたち (藤川大祐) 講談社
※当サイトのコラムはスタッフ個々の私的な見解及び文責にて公開されております。
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