ファミリーの1歩先には親子スタイル

卒業式雑感

昨日は高校生の娘の卒業式でした。

いろいろあった6年間でした。
少し思い出話をしてみたいと思います。

もともと公立の中学に行く予定だった娘は6年生で方向転換して私立の中高一貫の女子校を受験しました。部活動がさかんな学校で女の子が元気で活発なのがはたから見て好印象な学校でした。勉強勉強と言うよりは、好きなことに一生懸命取り組んで充実した学校生活を送れればいいなと思っていました。
娘は中学では憧れのバトン部に入りました。ところがこの部活、まさしく体育会系のシゴキで、しごかれたことのない娘には最初は拷問のような毎日でした。学校自体も校則がとても厳しく、考え方も少し右より(私はそう感じた)だったので、うちの教育方針とは大きく違い、姉の行っていた美術系の学校にくらべて「個人の考えや自由」が尊重されないことに、私も娘もとても戸惑いました。
それでも中学3年間の部活では厳しい練習にも耐え、娘は副部長として全国大会にも行きました。
授業でも相性の悪い先生とはぶつかることがあっても、好きな教科や好きな先生の授業は頑張りました。「学校が合わない」と幾度となく思いましたが、逆に言えば「家では身につかないこと」を娘は中学の三年間の学校生活と部活とで学んだと思います。

高校生に持ち上がったときに、学校が移転し(家からは1時間くらいさらに遠くなった)、女子校にいれたつもりが男女共学になり、1学年60名だった生徒が300人以上に増え、校名まで変わり、まったく違う学校になってしまいました。中学に入ってから聞かされた話だったので「そりゃ話が違うよ」とまさに寝耳に水でした。
その時点で辞める生徒もいてうちも迷いましたが、部活を3年最後までやっていたので他校への受験も間に合わず、慣れ親しんだ友達も多くいたので、結局そのまま続けることになりました。

でもここからが大変でした。
何しろ家から2時間以上かかります。毎日の通学はとてもきつく、部活は続けられませんでした。
部活をやめてしまったことで、緊張の糸が途切れてしまった娘は、遅刻も多くなり、遊びも派手になりました。長期の休みになると校則に違反して髪を染めては、また黒染めしなおして学校に行っていました。それが見つかって呼び出されたこともあります。
1年~2年は成績も悪く、親にも先生にも反抗的でした。でも遊び友達は数多くできたものの、どこかむなしさを本人も感じていたようでした。
将来のことを学校からいろいろ聞かれても、毎回白紙で出していたそうです。
その時の心境を「先のことなんて何も考えたくなかった」と言っていました。
やはりバトン部を辞めてしまったことを大きく引きずっていたんですよね。

高2の夏休みを終えるころ、さすがにこのままではまずいと思ったのか、自分から「これからは全部のことをちゃんとやる」と言い出したので、ちょっと遅いけれどできるだけのことをやって受験しようということでこれまで遊んでしまった分を取り戻すために家庭教師をつけることにしました。
この家庭教師と妙に相性がよく、そこから成績はぐんぐんあがって、3年の1学期には上位に食い込めるくらいにはなりました。
上向きになると連動してその他のことも上昇します。バトン部を途中でやめてしまった挫折感からもようやく立ち直り、学内で任意のダンスチームを作って、文化祭などで活動をはじめ、それが学校中から支持を受けて人気のプロジェクトチームにすることもできました。
成績もあがってきたので私は一般受験もして欲しいと思いましたが、本人が早く決めたがって結局実践に役立つような大学にAO受験で秋には合格しました。

よくも悪くも目立つ子で、ヤンチャもするので無事に卒業できるか親としてはハラハラでした。
合わない先生からは「おまえはなんでみんなと同じにできないんだ」といわれ「みんなと同じって何さ!」という感じで先生の言うことをきかず、反抗的な態度を取り続け、好いてくれる先生からは絶大なる応援を受けて敵味方をぱっきり作ってしまう子でした。「なんでこう穏便にできずに事を荒立てるんだろう」とため息もつきました。
でも大きく見れば許容範囲のヤンチャというか、いろいろあった割には結局停学などの処罰対象にもならず、「まぁ一人くらいそういうのがいてもいいか」と思えたのは二番目の余裕だったのかもしれません。結局は一生付き合えるようないい仲間がたくさんできて充実した高校生活を送ったので、結果よければ~という話になるのだと思います。

合わないと思った学校も、家の中では決して味わうことのない社会の不条理や個人を尊重しない考えに接してそこで葛藤して学んだことは大きいと思います。
自分にとって居心地の悪いところでも、そこを自分が生きやすいように変えていく力は社会に出て役にたつのだろうと思います。それを6年間で実現できたことが、この学校に入れてよかったと思う一番のことかもしれません。

一度娘に言われたことがあります
「ママやお姉ちゃんは自分の好きなことを好きなようにやれるところでしか生きていないけれど、私は違う。私は嫌な目にもたくさんあってきているから、私のほうが打たれ強いと思う」

人は失敗から学ぶもの、「娘は挫折や失敗からどんなことを学んだんだろう」そんなことを思いながら卒業式を見守りました。
これからはいろんな束縛から解放されて晴れて自由な大学生、是非とも真価を発揮して自分のやりたいことに突き進んで欲しいと思っています。

親子スタイルアドバイス
■お勧めの対象 中高一貫校に行っている(または考えている)方
■コメント 中高一貫校は校風と合わないととても長いので親子ともども大変です。でも合わないなりに学ぶものは必ずあるので、まずはそこで頑張ってみることです。
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