ファミリーの1歩先には親子スタイル

それでもやっぱり子供を産んで欲しい

うちの娘たちは22歳と19歳なので、恋バナをはじめとして大人の女同士の会話が多くなる。

その中で時々出る話題が、「結婚したら子供を産むかどうか」というまさに少子化問題に直面するもの。

子供好きな下の娘は迷わずに「あまり歳とらないうちに産んで、専業主婦でPTAがんばったりママさんバレーやったり、地元のコミュニティで楽しんで暮らしたい」と言っている。
でもまだ社会にもでていないし、この先価値観は変わることも考えられる。

上の娘は「う~~ん」という感じらしい。
就職を前にして小さかったころの夢物語とは違い、実際自分のこれからの生活や現実を直視して結婚・子育てというものを考えると、やはりいろいろ天秤にかけて考える要素が多くなるようだ。
20代、30代の働く独身女性に共通する悩みだと思うし、できちゃった婚で選択肢のなかったわたしだって、そういう気持ちはわからなくない。

娘の「う~~ん」を代弁するとこんな感じ。


【Dinksも悪くない】
*パートナーと二人であれば、ずっと今の感じで気楽だし、異性としてお互いを長く見ていられそう。
*お金も二人で共有で出し合うところは出して、あとはそれぞれ自由に使えるのがいい。子育てにかかる費用を考えると、二人なら結構いい暮らしができそう。
*子育てに影響されずにやりたい仕事をやりたいだけできる。

【出産自体がコワい】
*ちゃんと産めるかどうか自信がない、痛いのがコワい
*五体満足に健康に生まれるかどうか不安

【子育てに自信がない】
*子供をちゃんと育てられるかどうか自信がない
(いじめ 不登校 引きこもり ウツ その他いろいろな問題に巻き込まれないか)
*健康にちゃんと育つか心配
*子供を大学卒業まで経済的にバックアップできるか不安
*仕事と両立することが自分にはできないかもしれない
(この母を見て「そんな情けないことを言うか!」って感じだけれど、逆に見ているからそう言うのかも・・)

「ママは子供を産まなかったら違う人生だったと思う?もっとキャリアを積んだり、自由に仕事したり、そうしたかったと後悔したことはない?」と聞く。

産まなかったらもちろん違う人生だったろうと思うし、今でも連れ合いと一緒にいたかはわからない。仕事もまた違う歩み方をしただろうけれど、どっちが良かったかなどは比較しようがない。
でも、ひとつ言えるのは、産んだ人生を悔いたことは一度もないということ。
引き換えにしたものはいろいろあったとしても、産んだことから始まった新しい人生がわたしの本当の人生だと断言できる。
少なくてもわたしの周りの女性は、たとえ連れ合いと別れたとしても、少々訳ありの人生を送っていたとしても、子供をとても大事にしているし、産まなければ良かったと言っている人は一人もいない。

「確かに大変だし、責任重いし、お金もかかるし、犠牲にすることだって少なくはない。でもその全部の苦労を覆すくらい、大切なものを得られる。一人分の人生でなく、家族の人数分の人生に関わって楽しむこともできる。
人は自分のためだけに生きるのと、大切な人を守りながら生きるのでは人生の意義が大きく違ってくる。もちろん子供のいない夫婦だって、結婚していなくたってそれは言えることだけど、血を分けた自分の子供への愛情に勝るものはない。産まない選択をする人を責めないし、産まなかったからと言って、今の生活から失うものはないのかもしれないけれど、あなたたちには産み育てる苦労も喜びも知って欲しい。」

こういうことをもうちょっと言葉をやわらかくしながら伝えている。
産まない自由も娘たちにはある。でもやっぱり産んで命をつなげて欲しい。

「ママを見ていて、あなたたちのためにあきらめた人生を送っていると思う?子供育てながらやりがいのある仕事も続けて小さいけれど会社だって作ったし、趣味もあれば友達もいる。そりゃ贅沢はできないかもしれないけれど、たまに美味しいものを食べたり、旅行に行ったりもできる。何一つあきらめてはいないよ。「大変そうだから産みたくない」って言われると、ママの人生やあなたたちと過ごした時間を否定されたような気がしてちょっと悲しくなるな。」

そういうと「う・・ん、そうだね、たぶん時期が来れば産みたくなるんだと思う・・・」と言う。

ワーキングマザーの大変さをまざまざと子供として実感してきたうちの娘たち。
もちろん娘たちも我慢してきたところもたくさんあると思う。
反動で専業主婦に憧れるのも、子供に振り回されずに楽にスマートに暮らしたいという願望もわかる。
でも振り回されながら、大変な思いをしながら、子供を産み育てることに意味がある。
そこから得られるものを簡単に放棄してほしくない。

心配しなくても、おそらく働いて結婚してまわりにも子供ができはじめれば、自分も子供が欲しくなるだろうと思う。まだ若いからね、今は実感がわかなくても仕方がないな。

けれど、もし一般的に少子化対策を論じるとすれば「すごく大変だけど、でも産んだほうがいい」という話はあまり説得力はないだろう。
ワークライフバランスもそうだけれど、若者の雇用問題や行政でのサポート等社会問題抜きには語れない。
自分の娘に、個人的な思いを抜きにしても「子供を産んだほうがいい」と自信を持っていえる世の中であって欲しい、というか少しでもそうなるようにしていかないとな・・・と思う。

文:大橋ゆり

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