親の弱みを子どもに見せる
こんにちは。心理カウンセラーの橋本理津子です。
子育ての仕方に、マニュアルなんてありませんが、
時代の流れとともに、様子が変化しているのは事実です。
私の両親は、昭和ひと桁生まれの世代で、とても厳しく育てられました。
親は(特に父親の方は)子どもに、弱い所なんて絶対見せません。
母親も私や弟が中学生以上になるまでは、そうでしたね。
でも、今の時代は少し様子が変わってきました。
親が親として(親というだけで?)偉そうに出来たり、子どもに恐れを抱かせるような子育ては、ほとんどなくなってきました。
それでも、中には子どもに絶対弱みを見せちゃいけない!と頑張って威張っているお父さんなんかも時々います。
お母さんでも、子どもにいろいろ指示や指導はするけれど、お母さん自身が悩んでることや困ってる事なんて、子どもに見せたらいけない!と思って、やっぱり頑張ってらっしゃる場合があります。
親としては、「親たるもの」との考えにたち、弱みや失敗を絶対子どもに見せないようにしているのだと思います。でも、そうすると子どもの方は「失敗したらいけない、弱みをみせちゃいけない」と思うようになります。
いじめられたり、何か大きな失敗をしちゃった時に、親に言えない・・・というようなことになります。
だから、親が失敗とか弱みを見せるというのも大事な時もあるわけです。
親だって人間。失敗もすれば、弱い気持ちになる時だってある。
子どもに話す事を弱いとか、親として情けないと思わなくて良いと思います。
そのことによって、子どもを縛り付けるような要素を含む内容でなければ、ですが。
アメリカの心理学者M.スコットペックによると、通常不必要な心配を子どもにさせたくないという愛情によって子どもに言わないでいる、親の事業の失敗、夫婦喧嘩、アルコール依存などを、子どもを保護しようとして見せないでいても、子どもは知っている(薄々感じている)ので、逆に手に入れるべき知識を奪われたことになり、また、それらにおいてもっと素直に話し合えば得られたかもしれない安心感も奪われていると言っています(創元社刊「愛と心理療法」/M.スコットペックより引用)
親は子どもにとって、率直さと誠実さに関する役割モデルでもあるからです。
弱いところを見せないでおこう、とか、少し誤魔化してしまったりする態度が日常的に行われると、それが子どもを保護するため、愛情であるといくら合理化しても、こどもの心には、部分的な誠実さ、不完全な率直さ、限られた勇気といったものが育っていってしまいます。
だからといって、不必要に子どもに心配を与え、不安をつのらせるような態度が良いわけではもちろんありませんが・・・
親自身がいつも自分に対して誠実でいる努力をおこたらないようにすれば、大丈夫です!
(文:橋本 理津子)
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