ファミリーの1歩先には親子スタイル

親は子供をどこまで手助けするか

「あなた、それダメ親じゃん」と最近言われてしまった。
自分でもちょっと「やっぱりそうかなぁ~」と思ってもいる。

娘の大学は8月の1週間くらいが課題提出のピークだった。
クリエイター系の学校の課題なので2Dグラフィックや映像制作などが課題となる。
締め切りが重なっているのでその時期かなりいっぱいいっぱいになる。
そこで娘の手伝いをして徹夜になってしまった話をして、友人にそう言われたのだ。

どんなにいっぱいいっぱいであっても、大学の専門的な授業はもう親の関知するところではないだろう。もし何かわからないことがあったとしても友達同士助け合うとか、優等生から解答をもらってまわしあうとか、どうにかこうにか自分でやりくりするのが常だと思う。

ここで問題なのは私の場合、娘の勉強しているようなことを日ごろ生業としているということだ。
自宅兼オフィスとなっているので、すべて材料や機材などの環境も整っている。
要するに娘をいくらでも手助けできてしまう環境とスキルがあることだ。
そういう状態の中で見て見ぬふりをするのがとても難しい。

手助けと言っても、もちろん課題自体をまるごとやってあげるなんていう愚かなことはしない。
今回も作品はすべて娘が考えて作った。表現としては稚拙なところはあるけれどよく頑張ったと思う。
手伝ったのは納品に関しての仕様で、ファイルの変換、ツリー構造、出力、実際のプリントでの細かい位置調整など実務的なスキルだ。

実際課題で出された仕様書はプロレベルでかなり難易度が高く、娘も含めまだソフトに触ったばかりの1年生が理解しているとはとても思えない。でも仕様書を理解しないで適当に提出することに対して見て見ぬ振りができなかった。
結局一から説明し、娘が理解していない部分を補完し、徹夜で付き合い教えることになった。

大学生にもなって手助けするなど甘いだろうか?
心理カウンセラーにも「子供が失敗するチャンスを奪った」と言われるかもしれない。

でも一方で「親が判ることを教えて何が悪い」という気持ちもなくはない。
学校で教え切れない、あるいは娘が理解しきれないことを可能なら補完することは必要ではないか。クリエイターなんていうのは、結局は自分が何ができるかが勝負。
学校であれ親であれ、利用できるものは利用してどんどん覚えればいいじゃないかとも思う。
そもそも親子二代で同業の仕事をする場合は、親はとことん自分のやり方やスキルを教えるものではないか。その上で子供はどこかの時点で親を乗り越えたり、違う方向性を見つけるのだと思う。

問題があるとすれば、課題で躓いたたびにいつまでも娘が私に頼ることだと思う。
それでは自己解決能力が育たない。
それはあまりよろしくないので、今回娘にはこのように話した。

「今回は判っていないことが多すぎたから手伝って教えたけれど、今度同じことでは手伝わないよ。二回目からは自分でできるように今回丁寧に教えたんだから、次からは聞かなくてもできるよね?わからないときの答えの見つけ方も、だんだん経験をつむとわかるようになるから、自分でトライして、調べて解決できるようにしようね。」

結局、娘は学校で課題を発表し、評価がとても高かったらしい。
でもそれは私が手伝った部分ではなく、作品のコンセプトやデザインそのものだったので、娘も私も手放しに喜べた。

先生も細かい仕様書を出すものの、学生がそこまで理解しているとは思っておらず、仕様は適当でもそこはスルーされて、中味のみの評価だったらしい。
実際娘の友人の多くは仕様書はほとんど見ずに、適当に作品を作って出していたそうだ。
仕様書に合わない部分を何度もやり直したり神経質にチェックしたりなんて誰もしていなかったそうだ。
でもそこで一苦労したことで、「仕事ではそこまで要求される」ということが娘にはわかったんじゃないかと思う。

ウチの場合はちょっと特殊ではあるが、今回のことで親がどこまで子供を手助けするのを良しとするかを考えさせられた。

小学生の自由研究だって、子供任せにするケースもあるだろうし、子供の自由研究が良き物となるように材料になるものを与えたり、子供に付き合って取材に出かけたり、完成を見守ったりする親もいるだろう。場合によっては有料のサービスの体験学習などでそれをまかなう場合もあるかもしれない。大事なことは手段ではなく、それで子供が何を得たかということだろう。

小学生だったらOKだけど、大学生ならNGか?
大学生でも親が手間隙かけて教えたり伝えたりできることは本当はたくさんあると私は思っているが、世間では青年期の子供に対しては「もう親の出る幕じゃない」というのが一般的だろう。

子供の自立と親の関わり方、まさしく親子スタイルのテーマだ。
このあたり賛否両論あってまったく構わないので意見を聞いてみたいなと思う。

(文:大橋ゆり)

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