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お父さんが家族であることは難しいかもしれない

自分はかつてずっとサービス業に従事してきたので、平日のみ休みで、かつ祝日は必ず出勤だった。
お盆や正月も出勤。

平日も休んでいるかというと決してそんなこともなくて、一ヶ月に一度も休みが取れないというようなこともよくあった。
多分勝間和代氏などに言わせれば、要領が悪いからなどと叱られるのだろうが仕方がないこともあると思う。

日本という国は斜陽化に向かっていて、個々の企業は何かを変革しない限りは売上は右肩下がりだ。変革をする、しないというのは経営者層の判断であり、個々の従業員つまり兵隊には選ぶ権利はない。

リストラが進んで正社員の人数が三分の一という状態で、業務をやるとなると断るなんていう選択肢はなくなって来る。月間200時間ぐらいの残業が恒常化する。そりゃそうだ。社員数3分の1だもん。

最上階の吹き抜けに立ってふっと下を見ると、下に吸い込まれそうだった。
「ここ来ると飛び降りたくなるよね。」
「うん、なるなる!」
ってそんな会話を同僚とよくしたものである。

まだ自分などは当時若かったので、大丈夫だったが50歳ぐらいの社員になると、疲労の余りまっすぐに歩けない人とかが出てくる。

家族のことなど本当に省みる暇とかない。

自分が生きるのに精一杯。生きるというか生命を維持するという表現が正しいか。
家に帰っても本当に3、4時間とか寝るだけである。

これで家族に何かしてやれるか?
子供がいる社員の家は本当に母子家庭のような状態だった。

こんな状態で、家族のため、子供のために一体何をしてやれるのか?
まず、自分のこと。それで手一杯。
名ばかり店長とかみんなこんな状態だと思う。

子供の夏休みの間に一度も休みを取れなかった時は、本当に切なくて泣きそうだった。

「運動会とか学校で何かやるときに来て欲しいです。
 毎日帰って一緒にご飯を食べたりしたいです。
 日曜日とかいっしょに遊んで欲しいです。」

というへたくそな文字の子供の手紙を妻から受け取ったときも、実にやばかった。

このような生活を何年も続けてわかったことが一つあった。これがわかっただけで、苦労した甲斐があったと思う。

「一番大切なものは家族だ」というシンプルな原理である。

さて、話を戻してこういう労働実態の中で、家族というものはどうあるべきか?
どうあればいいのだろう。

辞めて転職すればという意見もあるだろうが、中高年が退職して家族をきちんと養える給料をもらえる会社にいけるという保障はまったくない。いや、非常に難しい。下手したら本当に警備員とか清掃員の仕事ぐらいしかないわけだ。

派遣村とかああいうニュースを見ると恐ろしいと思う。

人ごとだと思えないのだ。
正社員というものであっても薄氷の上の危うい安定の上にある。

いくらきつくても今の職業にしがみつくしかない。
それが、特に中高年という人生の季節を迎えたお父さん、言い換えれば思春期の子供を持ったお父さんの現実である。子供が思春期の頃は一番生きていくためにお金がかかる。家族を思えば会社で働くしかない、でも家族と一緒に暮らすことはできないというこのジレンマ。

幸いにして今の自分は土日休めるような仕事に就いているが、疲労の余りまっすぐ歩けなくなっているお父さんもいっぱいる。

こういうお父さんにとって家族って何?っていうのは自分にとって未だに答えの出ない大問題なのである。皆さんはどう思いますか?

親子スタイルアドバイス
■お勧めの対象 全てのお父さんとお母さん
■コメント 生活するということ自体がぎりぎりである現状の中での、家族のあり方はどうかを考えませんか

※当サイトのコラムはスタッフ個々の私的な見解及び文責にて公開されております。

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 コメント(4)

本当にご苦労様です。
世間のお父さん方のつらさをやっぱり家族はもっとわかってあげないといけませんね。

私は会社を経営していても、自宅兼で自分の考え一つで仕事の調整ができるので非常にライフワークバランスがとりやすい状態です。
でもそれは、やはり保険として主人がサラリーマンをやってくれているから出きる事だと思っています。先日も「娘たちのことは全部私がやってきたのに、都合のいいときだけ意見しないで!」と喧嘩の際に言ってしまいましたが、田村さんのコラムを読んでちょっと反省しました。

大変なときも、お子さんとのちょっとした会話は意識してあげてください。

仕事が増え、勤務時間が増え、昔のモーレツ社員復活のようなご時世。本当に大変ですよね。お休みが取りづらいのも、確かにそうでしょうし。

ただ、私のような母子家庭だと話はもっと深刻です。
しかも、お母さんが運動会に行けないってことは、家族誰も見に行けないってことになるので、仕事を切り捨てても行かなくちゃいけない場合もあり、そのたびに仕事の危機です(笑)全部は行けなかったですけどね。しかも、もう理解してくれてる高校生の子供の行事はすっ飛ばしですが(^^;)

奥さまと、扶養家族の精神的な部分と経済的な部分の役割分担ができるわけなので、だから子育ては夫婦でやるのが普通なんだなぁと強く思います。お辛いとは思いますが、それが今の日本の普通であり、普通に恵まれた環境なんじゃないかなと、ちょっとうらやましくもありますよ。ごめん、辛口だったかな(^^;;;

まさに日本の今の家族の状況を言い当てている記事だと思いました。私も3〜4時間睡眠でがむしゃらに働かざるをえない状況が何年か続いていたことがあり、その時はとにかく楽になりたい。明日が来てほしくない、って下向くとすーっと行っちゃいそうになるくらい疲弊してました。気持ちは本当にわかります。
田村さんのおっしゃる通り、やめるという選択肢も家族と一緒に過ごせる時間が増えるという選択肢もないのであれば、これはもうこの中でやれる限りやっていくしかないですよね。家族が一番と思っていたら、それをやれる範囲であらゆる手段で伝えていくしかないですよね。運動会行けなかったら応援のメモを1分ででも書いて机の上に置いてから仕事行くとか、こどもの日、誕生日あらゆるメモリアルな日に思いをこめてメッセージを送るとか。もちろん一緒に過ごす時間の長さも大切ですけど、うざいと思われようと何だろうと大切に思ってることを伝え続けていくことで培われるものもあるんじゃないかなって思うのです。

理にかなう逃げ場も解決策もないのは、今に限ったことじゃないんでしょうね。直球でオヤジ号泣な"流星ワゴン"のあとにも、"プリンセス"みたいな話が続いて出てくる時代って、そうゆう不条理自体に救いを見いだすっきゃないのかなぁ、と思ってたところを、実は今回書いたつもりなんですが、やっぱりすべり気味かな。

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