ファミリーの1歩先には親子スタイル

「非実在青少年」問題

 今ネット上で、「東京都青少年の健全な育成に関する条例」改正案についての議論が盛り上がっています。前回の記事でも、平戸京子さんがこの問題に関して、おもにケータイのフィルタリング規制などについて意見を書かれていました。今回は規制の内容、いわゆる「非実在青少年」について、まとめてみました。


 まずは、基本情報から。どちらもネットからの再掲です。
▼東京都青少年の健全な育成に関する条例
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/08_jyourei/08_p1.pdf

 この昭和39年に制定された条例の、今回改正案として出されたのが、こちらです。
▼第三十号議案 東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例
http://www1.odn.ne.jp/himagine_no9/20100224.pdf

 改正条例は非常に読みにくいのですが、問題視されているのが、「非実在青少年」という、耳慣れない用語です。
 非実在青少年とは、この改正条例のためにつくられた造語なのでしょうが、「年齢又は服装、所持品、学年、背景その他の人の年齢を想起させる事項の表示又は音声による描写から十八歳未満もの」であり、その「姿態を視覚により認識することができる方法でみだりに性的対象として肯定的に描写」されているもの、ということです。つまりは、アニメやゲームに出てくる、18歳未満に見えるキャラクターが、非実在青少年であり、それによる性的な行為の描写することは、青少年の性に関する判断能力に悪影響を与えるので自主規制せよ、ということのようです。
 この改正案は、東京都のHPでも公開されず、こっそり通過させようとしているのではないか、という懸念からも爆発的に反対運動が広まり、反響があまりにも大きいせいか、都は「さまざまなご指摘についての都の見解」というのを掲載しています。

▼東京都青少年健全育成条例改正案について
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2010/03/20k3i600.htm

 問題があまりにも大きく、かつ身近すぎて、非常に複雑な思いであり、まだうまく消化できずにいますが、報道や議論を見ていて少し整理されてきたのは、表現の自由と、青少年保護というのは、別の視点からみなければいけない、ということです。18歳以下が登場するアニメと児童ポルノとを同一視すること、恣意的に表現を規制しようとすることが、最大の問題点かとおもいます。保護者として、児童虐待に通じるものを子どもに触れさせないが、大人として、表現を規制させる社会にしてはいけない、とおもうわけです。どちらも大切にして、それを両立させるために、特に親としての責任が問われている、とおもいます。
 さまざまな反対運動、意見書が展開していますが、非常に納得させられたのが、こちらの図書館協会の要請書でした。
▼「東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例」について(要請)
http://www.jla.or.jp/kenkai/20100317.html

(文・神谷巻尾)

※当サイトのコラムはスタッフ個々の私的な見解及び文責にて公開されております。
ポチッと一票↓↓↓お願いします
人気ブログランキングへ にほんブログ村 子育てブログ 第2次反
抗期(思春期)へ
[神谷 巻尾]
(2010年03月21日 10:51) 個別ページ
カテゴリ一覧