中学時代3年間、部活や塾などで、まったく家族旅行に行けない状況でしたので、では、久々にどこかに行きましょうか、ということに。でも、なにしろ5日間。行けそうなのは、香港、韓国、べトナム、中国、グアム、サイパン、オーストラリア、タイあたりでしょうか。私としては羽田発で韓国あたりがよかったのですが、娘は英語圏がいいというのでグアムに決定。とにかく出発まで5日しかないので、近くのHISで、慌しく予約してきました。
ところが、「グアムで何するのかな?マリンスポーツって感じでもないし」と夫。「日に焼けたくないから海には入りたくないな」と娘。
グアムによく行っていたのは、幼稚園から小学校中学年のころ。きれいな海で一日中シュノーケルしたり、ホテルのプールのスライダーで遊んだりと、よい思い出はいっぱいだけど、あれから5年経つと、遊び方も変わってしまうものなんだなー。
そしてもちろん、決して焼きたくない私。
こんな3人で、なんでグアム???
海を見ながらマシンジムしたり、屋内プールで泳いだりできればよかったのですが、予約したホテルにはジムがなかった・・・。あーあ。
おまけに最近の娘は父親に反抗的で、小さな言い争いが、チョコチョコ勃発する事態。さらには、もうキャンセル料100パーセントだというのに、「留学する先輩の送別会があるんだって。そっちに行きたかったな」なんていう娘に、今更何言ってるのっ!と、怒る私で、もう何のために高いお金を払って出かけるのかわからないという、ばかばかしい状況に暗澹としてしまいました。
どこにいこうかと相談していた時に、「せっかくの休暇だからのんびりしたいね。3泊は短いね」と言った夫の一言から、4泊に延泊してしまったことも、今となっては暗澹材料。
やっぱり旅行というのは、思いつきで決定して直前に申し込んだりしてはダメですね。小6のイタリア以来、3年ぶりの家族旅行だというのに、楽しい旅行になるんでしょうか。「私は中高生の時に、親と旅行に行くなんて、ぜったいイヤでした」との、HISのお姉さんの言葉がさらに気持ちをダウンさせます。
当日は暴風雨。成田まで行き着くのか?というほど運休したり遅れたりしている電車を乗り継ぎ、やっと第一ターミナルに着いたときはほっとしました。第一希望の午後1時発の飛行機がいっぱいで、3時半発になったことが幸いしました。
娘が小さな頃に好きだった、レストランロイヤルの飛行機の見える席に座り、夫はワインで気分アップ。娘も、昨年夏の語学研修の際の成田空港でのエピソードを話したりして楽しそうにしています。なんだかんだと家族全員気分アップ。
ホテルの部屋に入ると、窓の外は暗いながらも、かなりのオーシャンビューの様子で、さらに気分はアップ。明日からの計画をたてることにしました。携帯もパソコンも使わない状況ですから、そりゃあ暇です。でも計画といっても何にもないーーー。免許を忘れたので、移動はHISのバスのみ。
車では、横井ケーブに行ったり、離れたところのプライベートリゾートに行ったり、グアム大学見学をしたりしましたが、もう一度行くほどではありませんし、まあ今回はバスで十分かもしれません。
「まずはビーチをジョギングでしょう」と娘。
シューズとウエアは一応用意してきたものの、ジムに行ってもヨガなどのゆるーいープログラムしかしたくない私はジョギングはあまり好きではないんです。毎週末ジムでエアロなどもしている夫なら、元バス(元バスケ部)の娘に対応できるはず。
「パパと二人で走ってきたら?」
「ダメ。三人で走らなきゃ!三人で走ろうよ!」と娘。
三人で走ろうよ・・・。その言葉にちょっと感動しました。
そうよね、三人家族だもんね。三人で走らなきゃね。
そして4日間毎朝、三人で、ホテルからタモンビーチに出て、往復約5キロを走りました。娘はさらに走り、そのあと夫と海に入り、泳いだり波打ち際の魚を真剣に追いかけたり。そうして遊んでいる様子は、「パパが大好き」と言っていた小さい頃のままでした。
午後は毎日ショッピング。なにしろやることがないのですから。大人としては、ホテルで本を読んでノンビリなどしたいところですが、娘は「せっかく来てるのにそれじゃつまらない」。
それにしても、5年前に比べ、ホテルロードも免税店も閑散としていたのには驚きました。春休みなのに、不況のせいか日本人の姿が少ない。中国人は物価が高いため来なくなっているという話ですし、グアムの観光を支えているのは日本人(観光収入の80%が日本人によるもの)と韓国人なんですね。観光できている欧米人はかなり少なかったと思います。
グアムは本当に物価が高いです。サイパンもそうですが、品物を輸入するため値段が高くなるのは仕方ないですが、観光客に、できるだけお金を落とさせたいという気持ちが明らかすぎる観光地料金設定です。
日本人観光客は、ブランドショップの大きな袋をいくつも抱え、グアムの物価高をものともしない雰囲気です。ブランドショップにはあまり貢献しなかった私たちも、日本人が少ないので貴重な収入源とされていることを実感。日本人に頼れなくなったら、どうする???
以前はちょっと離れたところのモールやレストランも流行っていましたが、免税店やその周辺のお店でさえ閑散としているくらいですから、離れたエリアはどうなっているんでしょうか。私たちはバスと徒歩で、わざわざ見にいってみました。モールは空き店舗ばかりになり荒れた状態。その他のお店もなくなっていました。私たちの気に入りのタイ料理店もなくなり、ガッカリ。日本人観光客が少なくなったためお店を閉めて、観光と農業で経済が好調なタイへ戻ってしまったんでしょうか。グアムの観光産業の停滞を実感するプチツアーでした。ヒマすぎる??
結局やっぱり、延泊の必要はなかったなー。グアムは3泊4日で十分でした。
それなりに楽しく過ごせるパターンを見つけ、賢い観光客となる知恵も得たので、「次回はもっと充実したグアム滞在ができるわね」と言うと、娘は何て答えたと思います?
「まあ楽しかったけど、もういいべ」

あとで夫に、「もう親と一緒に行かないかもね」と、さり気なく言ってみると、「でも今回も、よく親と行ったと思うよ。小さい頃からずいぶんいろんな国に行ったなー。どこに行ったっけ?」と、昔のパスポートを出してきて、可愛かった頃の娘との旅地の回想モードに突入。かわいそうなパパ・・・。
次に、家族旅行できるのは、いつなんでしょうか?やっぱり三人でジョギングしてよかったな。
次回は、家族3人それぞれの気持ちと、『ビバリーヒルズ青春白書』に見る家族の形、を比較しながら書きたいと思います。
泉さやか
親子スタイルアドバイス
■お勧めの対象
思春期の子どもを持つ親 グアムに行く予定の方
■コメント
「家族を維持する」って、なかなか大変なことです。
面白い旅行記でした。思春期の娘とご両親の気持ちがよく現れていて微笑ましく読ませていただきました。
また次回も楽しみにしています。
あはは、上がったり下がったりに笑えました。
一生懸命企画しても子どもがイマイチ、ということが大きくなってくると増えますよねー。
グアムの現状も、参考になりました。
今はそんなかんじなんですね・・・
読んでいただきありがとうございます。ビーチリゾートって、思春期の子どもと行くところではないんですね。娘が大きくなったら家族でダイビングなんて思っていましたが、それはないのだなー。娘はそのうちPICとかに泊まって、友人(彼氏?)とダイビングやサーフィンやバナナボートを楽しむんでしょう。年老いた両親+負け犬の娘となったら、ビーチリゾートへの期待値が一致しそうですので、それまで待とうと思います。