ファミリーの1歩先には親子スタイル

「とてもすてきなお話で光栄です!」

最近は、個人的にも中国のいろんなビジネスについての調べ物が多くなりました。残念ながら現地に行く機会はないのですが、自動翻訳を頼りに中国のサイトを見てまわることが多いです。
意味もわからずに手当たりしだいにいろんなサイトを見てまわるだけでも、かなりの異文化体験です。(ただしブラウザの警告も出まくりですからおすすめできませんが。)


やはりサイトを見て回るだけでも十分に「ニセモノ天国」ぶりがうかがえるのは衝撃的です。掲載されている商品にしても、サイトのデザインにしても「見たことあるけどなんだか違う」モノが次々と登場します。

真贋の判断も、言葉がわからないので苦労します。特に、おなじみのブランドの漢字表記にも感心しますが、特に正規モノのほうがきちんと中国の感覚に合わせてアレンジされているので、かえってニセモノっぽかったりするので、ややこしいことこの上ありません。

そんななかで「見たことがある」どころか「身の憶えのある」サイトも発見してしまいました。以前にお手伝いしたサイトのデザインがまるっと簡体字になってました・・・。
クライアントにはホントに申し訳ないんですが、実は個人的にはイヤな気はしなくて「とても微妙に光栄?」な気持ちになったのが不思議でした。

ビジネスの道義とか国の恥とかを別にしても、パクる以上はネタ元に多少なりともリスペクトの気持ちはあるのでしょう。であれば「リスペクトの気持ち」をルールに沿って公に示さないとなりませんね。

人間でも動物でも、学習自体が「モノマネ」です。師匠を超えるには、師匠を徹底的に真似なければなりません。まして先人の知識や技術のプロセスをたどることが、歴史の継承だったりするわけです。それこそ日本の文化は、漢字をはじめ大陸伝来の技術や文化を、国の威信や命をかけて「パクって」きたわけです。

もうひとつ、中国のサイトをみていて印象的なのは、「ニセモノ天国」ゆえの活気です。ぼくら昭和の子どもにとって、当時の経済や文化と同じような懐かしさです。高度成長期の一流メーカーのクルマや家電も、大ヒットした懐メロだって、たいがいはかなりギリギリの欧米のパクリです。つまり活気というのは「ホンモノを超えよう」というあこがれやハングリーさなのだと思います。

タイトルは上海万博のPRソングの顛末の岡本真夜さんのコメントなのですが、子どもたちには「パクリやモノマネは絶対にいかんのだ!」と理解してほしくないなあと感じています。むしろあこがれや尊敬の気持ちをもって、本気でどんどんマネしてほしいと思います。マネをすることで試行錯誤を追体験することこそ本来の学習であって、結果や要領だけを受け流すのは学習なんかじゃありません。

昔話ですら権利で囲い込んでしまう欧米文化と違うアジアの寛大さや、同じメロディに共感できることは、確かに「とてもすてきなお話」です。

(せきね けんいち)

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