ファミリーの1歩先には親子スタイル

家族愛の確認?「ファミリーナイト」

テレビをつけたら「ファミリーナイト」という言葉が耳に入ってきました。


それは『新ビバリーヒルズ青春白書』という番組で、途中から見たので確かなことはわからないのですが、どうも定期的に家族で夜遊びを楽しむというものらしい。
今回は家族でボーリングにいくのですが、高校生の息子(この子だけ養子。黒い肌なので彼はふっと、違いを感じる時があるという。このあたり複雑)と娘は「ファミリーナイト」を楽しむふりをしながらこっそり友達をボーリング場に呼んでいます。本当は友達と過ごしたいわけです。一通りボーリングしたあと、娘と息子は、偶然居合わせた(ことにした)それぞれの友達と映画に行く了解を親に得るんです。なんと、ここでパパは積極的に子どもを送り出しママの肩を抱き、「やっと二人になれたね」 ですって。なーんだ、じゃあファミリーナイトなんて企画しないで、ママと二人でデートすればよかったじゃない。おまけにパパはママに「ボーリング場に友達をよんでることくらいわかってたよね」。ママは頷きます。ますます、なーんだ、子どもがファミリーナイトをめんどうくさく思っていることをわかってるんじゃない、じゃあ何で?という感じ。ママはちょっと寂しそうに子どもたちを見送っていました。子どもが離れていくと「空の巣症候群」になる人もいるくらいですから、同じくティーンのママとして、ちょっとさびしい、このママの気持ちは、よくわかります。

ファミリーナイトのたった数時間の間にも、娘の周りにはいろいろなことが起きています。アル中の母から逃れてシェルターに泊まっている友人や、パパの不倫を見てしまいショックで泣きじゃくる友人をなぐさめたり、好きな男の子にふられてしまったり。「本当はファミリーナイトなんて楽しんでる暇はないのよ。 いいじゃない そんなことしなくても。うちは毎日顔を合わせてる仲良し家族なんだから」 って 、娘の心の声が聞こえてきそう。

じゃあ何のためのファミリーナイト?

春休み、家族でグアムに行きました。高1になる娘は、友達や彼氏と遊んでいたかったはず。ではなぜ娘が「5日間だけスケジュールが空いたから、どこか行くならこの日程だよ」って言ったのか。それは娘の、親に対しての思いやりでしょう。うちは一人っ子なので、自分が一緒に行かなければ、親は旅行に行けないということを知っているから。そして、親は家族で旅行がしたいのだ、と感じているから。娘の気遣いなわけですね。

さて、また「ビバリーヒルズ青春白書」に戻りますが、最後は姉弟で完璧な朝食を用意して両親を迎えるシーンです。 「ねえ次のファミリーナイトはどこにいく?」と明るい声をかける姉弟。優しい両親を喜ばせたいからでしょう。複雑な家族関係の友達と比べ で自分の幸福さを大事にしたいと思ったのかも知れません。
ビバリーヒルズの高校の校長先生であるパパにとって「ファミリーナイトをする」ことが、幸福なファミリーの理想の形(対外的にも?)なのもしれません。「うちは定期的にファミリーナイトをしてるんだ。家族で食事していろんなことを話して、その後ボーリングに行ったりするんだ。家族崩壊の話をよく聞くけど、うちとは無縁の話だね」ということにしたい。息子は養子という家族ということも関係あるかも知れません。ファミリーナイトをしながら、本当は愛する妻と二人でいたいと思っているし、夫婦とも、ファミリーナイトを子ども達に強制しているという意識がある。年頃になり、いろんなことがわかってきた子どもは、親を気遣い、親の気持ちに応えようととする。

友人は毎年必ず、娘と息子の誕生日にケーキを焼きます。派手派手にデコレーションしたケーキにろうそくを立てて、全員でhappy birthdai to youの合唱。最後に、hou old are you?子どもが幼稚園に入る前から欠かしたことがないそうで、誕生日デートに出かける子どもに、「これだけは、やってから出かけなさい」と毎年言う彼女と応える子ども。この話を毎年聞くたびに、これは彼女の、家族の絆を形にして確認する行事なのだな、と思うのです。子どもが自分の手から離れていきつつあるからこそ、年に一度だけ、多少強引にでも「家族」の形を確認したい。彼女の気持ち、よくわかります。

ひとりひとりの努力、思いやり、時には自己犠牲がなければ、「家族」って維持できない。親子愛があるから、また複雑。家族ってむずかしいものだと思います。

『人間関係が希薄になりがちだと言われるデジタル・ネイティブ世代(※)を題材にした新ビバヒルが、友人間・家族間のコミュニケーションをどう描いていくのかとても興味深くて注目しています。日米のカルチャーによる違いもあるだろうし、果たして本当に希薄なのかどうかなども含めて』と記された榊ゆかりさんのファンサイトもおもしろいです。

『※ デジタル・ネイティブ世代:新ビバヒルの主人公たちは高校1年生(15歳?16歳)。アメリカでの放送が始まった2008年の段階で18歳未満の子どもたちは、生まれた時から携帯電話やパソコン、インターネットが生活環境の中に当たり前のように存在しており、「デジタル・ネイティブ世代」と呼ばれている。』

(泉さやか)

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