ファミリーの1歩先には親子スタイル

草食系男子は「栄養ドリンク」でなんとかバランスをとっているらしい

栄養の話じゃありません(笑)。部活動などの大会の時とか合宿の時、保護者が差し入れする習慣ってありませんか。そして、差し入れするアイテムは、伝統的に験担ぎのお約束があったりしませんか?
よくあるのは、トンカツを食べさせるとかですよね。


息子の部活の場合、なぜか「栄養ドリンク」がお約束になってます。しかも、某「ファイトー!イッパーツ!」の『D』でなければならない、というのが譲れない伝統らしいです。

というわけでドラッグストアに買い出しに行くわけですが、さすがに4ケースほどもまとめ買いとなると、他社は半額以下とかの値引きなのに、この『D』は圧倒的シェアなので値段もかなり強気です。しかし「いくらでも安いのがあるのになんで『D』なの!」と疑問を持って仕分けたりしてはイケナイわけです。

それが伝統とか験担ぎというもので、意外と深く根をおろしています。もし他社のドリンクにして大会で負けようものなら、「あの時の『C』とか『A』とか『R』とかのせいだな・・・。」と代々語り継がれるわけです。
まあ、ほかにもエントリー順やお菓子やらネクタイの色やら、いろんなジンクスや験担ぎがいくらでもあるようです。

だいたいが栄養ドリンクなんぞ、まさに昭和のアイテム。甘ったるくて決して旨いともいえないし、何が栄養なんだかなので、ぼく自身もめったに飲みません。しかも、あのコマーシャルですからねえ。

「なぜだか、前人未到の世界の果てに野郎が二人。お約束の危機一髪の困難・・・。」

のシリーズは、400作以上なんだそうです。つまり、見る方としても「オマエら、わざわざそんなところに、何しに行ってんだ?」と、30年以上もツッコミ続けてきたんだなあ、と変に感動したりします。

この栄養ドリンク『D』なんですが、6月13日に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」くんでも「お約束」なのでした。2005年のイトカワへのタッチダウンの管制室実況ブログでは、完全な主役です。(実は発射当時からウォッチしてました。)
それこそ「鷲のマーク」もあるんでしょうけど、当時もやはり「なんで『D』なんだ?」と非常に盛り上がっておりました。

それこそ60億km7年の旅というスケールだけでも十分にオトコのロマンなんですが、何といっても幾度ものエンジントラブルや通信途絶など、まさに崖っぷちの危機の連続を、ほとんど奇跡的に乗り越えてきたのは、CMの世界よりもはるかな困難といえます。
回収された時は、「まさに『ファイトー!イッパーツ!』だよなあ」と思ったのでした。

実はあのCMのコンセプトは、これも昭和のマンガ雑誌『J』と同じ「友情・努力・勝利」なのだそうです。他社のコンセプトが「元気ハツラツう??」とか時流を反映する中で、30年以上ブレないのが、経担ぎとかに神話化されるミソなんでしょう。

「はやぶさ」くんだってまさに「なんでわざわざ、そんなところへ?」です。それをいっちゃあオシマイなんですが、「友情・努力・勝利」という理由さえあれば十分納得できちゃう気がします。
事業仕分けだの宇宙技術の商業化だの、子どもにとっても部活や学校の毎日の面倒や悩みとか、現実的な細かい理由づけのほうが、むしろ「わりとどーでもいい」ことなのかもしれません。

というわけで、男子の場合は草食な繊細さの一方で、「イッパーツ!」のシンプルさで、なんとか何かと試練の多い世の中を乗り切っているのだなあ、と思ったのでした。

でも、女子の場合どうなんだろう・・・。

(せきね けんいち)

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