ファミリーの1歩先には親子スタイル

かわいい子には旅をさせろ-留学しない若者-

8月は我が家はフランス人社会人留学生の1ヶ月のホストファミリーと、娘の留学準備があって気ぜわしい。

ホストファミリーをやるようになって思うことは、日本に来るどの外人も本当によく日本語と日本文化について学んでいるということ。
逆に娘はどうかと言えば「まぁどうにかなるでしょう」と英語が話せないわりには大きく構えて少々心配ではあるが、異文化への興味は強いようだ。
それでも異国で親元を離れ異文化を勉強しようという若者の多くは行動的でアグレッシブだ。

世界に一歩踏み出すというのは敷居が低いとは言わないけれど、それほど高いものではない。


しかし娘の学校で今年留学に行くのは二百何十人中わずか12人だそうだ。
娘の学校は2-3年次の留学を売りにしており、3年くらい年前までは30-40%の学生が留学していた。今こんなにも少なくなってしまって驚いている。

不況下での親の経済状況もあるとは思うけれど、子供自身が留学に行きたがらないらしい。 理由のうち大きいのは、留学に行っている間に就活に出遅れたくないというのもあるらしい。
それからそもそも海外に行きたいと思わない(日本が一番安全だしおウチが一番安心)という巣篭もり傾向もあるのだと思う。

でも・・社会が求めているの人間像はどうなんだろう。
今のような時代に生き残っていくために、企業も国際化せざるを得ない、楽天やユニクロのように公用語が英語という企業だって増えるのだろう。
すべての企業が該当するとはいわないが、これからの採用基準から語学力とグローバルな感覚ははずせないだろう。それに合わせて行動力、経験値そして総合的な人間力が問われるので、留学するかどうかはともかくとしても、自らチャレンジしたり新しいことを体験したり自分の世界を開拓していくタフな精神は必要だろうと思う。

現実には、自ら環境を変えようとしない、行動して外に出ない若者が増えている。
日本に来る海外の若者がとても勉強熱心でアグレッシブなのに対して、日本の若者のこの元気のなさはいったいどうしたことだろう。

少々極端な言い方になるので反論もあるかもしれないけれど、行動できない若者に育てたのは親の責任も大きいと思う。
小学生低学年からずっと塾通いをさせ、中高私立に入れ、いい大学を目指し、よりよい就職を求める・・・。
それ自体は悪いとはいわないけれど、この過程で「経験」というものを限りなくそぎ落として行った先にはどういう人間像ができるのだろう。

少しでもリスクがあるものは親が先回りして回避させ、子供自身もリスクをとってまで行動したがらない。
常に保護され監視された環境で育った子供たちのどこに、襲い掛かる厳しい情勢に対応できる力が育つのだろう。

考えてみると海外で生活するなんていうことはリスクだらけかもしれない。親元を離れ、言葉が自由でない国で、どうにかやっていくためには、自分から発言し行動せざるを得ない。
そういう意味でも留学は子供を鍛えるいいチャンスのように思う。

私はお金があろうがなかろうが、子供が語学ができようができまいが、なにはともあれ「海外を見て来い、感じて来い」と言いたい。そこで何を掴んでくるのかはもちろん本人次第だけれど、海外体験は転機になることは間違いないと思う。
外人と普通に付き合える感覚を持って、自分の立ち居地を日本に限定しない、本当の意味でのグローバルな人になって欲しいと思う。

留学が諸事情で厳しければ、語学自体はどこででもできる。
バリ島に行ったときに現地の人がどこに行っても日本語が流暢なので驚いた。
もちろん観光で食べている国なので生きるためでもある。
でも私たちを案内したガイドは、日本のドラマを録画して全部セリフを覚えていて、日本の歌手の歌を歌っていた。彼らの多くは日本に来る事はないと思うけれど、日本への強い憧れが日本語への勉強意欲につながっていると思った。
問題は「今の自分を変えたい、広げたい」と思うかどうかだ。
今いる自分の環境から一歩でも世界を広げる行動ができれば、それは留学という形でなくてもいいと思う。

「べつに今のままでいいや」という若者が、自ら行動し世界を広げられる人間に変わるためにはやはりちょっと大きめなインパクトが必要だ。それには留学もひとつのよい方法ではあると思う。

ちなみに留学といえば裕福で余裕がある家庭と思われがちだけれど、実はそういう一面ばかりではない。「学びたい」「知りたい」という気持ちが本人に強ければ、生活面での選択肢はどこの国でもいろいろあり、それこそピンキリなので安くあげようと思えばそれも可能だ。今はネットで多くの情報をとれるので調べれば調べるほどリーズナブルでよいところを探す事もできる。学費のほうも奨学金制度も利用できる。
うちも決して裕福なわけではないので(留学費用は娘に働いて返してもらう約束)、毎晩いろいろなサイトを調べて住居や生活面のリサーチをしている。

半年~数年海外に行くにはやはり社会人になる前のほうが時間的な意味で適している。
若者の海外離れがを言われている今、学校でいける機会があるなら思い切って子供の背中を押してみるのはどうだろうか?
数ヶ月日本を離れて、その間ちょっと出遅れることがあったとしても、そのくらいのブランクはいくらでも挽回できる。
それよりは若い感性で見て感じて成長する可能性ははるかに高いと思う。

「かわいい子には旅をさえろ」である。

文:大橋ゆり

※当サイトのコラムはスタッフ個々の私的な見解及び文責にて公開されております。
ポチッと一票↓↓↓お願いします
人気ブログランキングへ にほんブログ村 子育てブログ 第2次反
抗期(思春期)へ
[大橋 ゆり]
(2010年08月01日 19:20) 個別ページ
カテゴリ一覧