ファミリーの1歩先には親子スタイル

18歳になったら、まず欲しいモノ・・・

高三の息子の同級生でも、この時期になるとそろそろAOや推薦枠で落ち着いた連中が、毎日バイトにいそしんでいるとのこと。
「えっ、クルマの教習所とか行かねえの?」と、ふつうにそう思ったんですが、「ワリといない・・・」。

どうやら、18歳になったら「まず免許を取る」という発想がそもそもないから、バイトしかしていないってことのようです。それこそ、昔はお約束だった(こっそり)バイクに乗ってる生徒も今は皆無のようです。

「こりゃ、もう若者がクルマに戻ってくることはないなあ」とあらためて実感しました。

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1年あまりの「エコカー補助金」がなし崩しで終わって、対象の5ナンバー小型乗用車の9月の販売台数は前年12.2%減少だそうです。秋に入ってからは、もはや「若者のクルマ離れ」を口にするのも憚られる感じです。
ていうか、そもそも「親子スタイル」でも、クルマやバイクって話題になったことなかったですねえ。

ママのみなさんというか「昔の女の子の方々」なら、今の男子よりよっぽどクルマに詳しいんじゃないでしょうか。あの頃人気だったBMWだのアウディだのソアラだのって車名は、みーんな知ってますよね。(なんたって息子はうちのクルマのメーカー名だってよくわかってませんよ。)

あるいは「アタシはナンパ車なんか乗んなかったわよ!」みたいな方だって、原色のコンパクトカーが「愛車」だったりしたんじゃないでしょうか。(しかも名前とかつけてたりして。)

クルマとは、モテるための「自己表現」だったし、女子だって運転すれば「自由で自立できた」し、そもそも「ドライブって楽しい」し、あたりがオジサン・オバサンの共通認識だと思いますけど・・・。異議ありませんよねえ?。

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去年の東京モーターショーの頃「毎日.jp」のコラムに、

「トヨタ自動車の幹部は『家庭用ゲーム機がいけない。あんなリアルな遊びがあったら、車なんか要らなくなっちゃう』と嘆いた」

というコメントが、ネットで議論になりました。
要は、「トヨタは、ゲームよりつまんないクルマをつくっているの?」というツッコミで盛り上がったというもの。(今年になって早々にアメリカでリコール問題で突っ込まれるというオチまでつきました。)

まあ、ゲームとかケータイとかのコミュニケーション機器が、自動車の市場を多少は食ってるといえなくもないです。
それよりももっとあんまりなのは、オジサンたちが「運転の楽しさ」とかを語れば語るほどに、若者との意識のズレが露見して、結局は自動車産業の足を引っ張るという状況だと思います。

そんな意味では、「昔のドライブデート話」ですら、子どもたちにはもう理解不能なんでしょうね。何が楽しくて、スキーだのテーマパークだのの渋滞の中へ、わざわざ繰り出していたんだか、どう説明してもわかってもらえない気がします。

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どうやら想像するに、子どもたちにとってのクルマはもはや「移動手段」ですらなくて、「ハンドルのついてる高いキカイ」でしかない、っていう感じのようです。
ぼくからみれば、ケータイとかは「画面のついてるデンワ」にしか思えないのと、同じといえば同じってことです。

確かにそんな「キカイ」に、「楽しさだの、自由だの、自己表現だの、モテるだの」があると信じて、何年もローン組んでまで買っていたなんて、いったいどんな洗脳をされていたんでしょうかねえ。

(せきね けんいち)

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