ファミリーの1歩先には親子スタイル

思わぬ「断捨離」効果

諸事情あって、築30年経過する中古マンションの実家をリフォームし、私の実母と4人で同居することになりました。

今はやりの中古マンションリフォーム、それだけで本が一冊書けるんじゃないの?というくらいの苦楽があり、良い思い出になりました。
なにより、お仕事に疲れたアラフォーを迎えてくれる、きれいな玄関…苦労のかいがありました…
シャビーシックな素敵なおうち・・・になる予定です。


さて、リフォームにあたり、実母が30年以上ため込んだ「モノ」を一斉大処分することになったのですが、これがもう大変。
腐っても昭和20年生まれ、とにかく物が捨てれない。ため込む一方で、とうとう、母の服だけで六畳一間が埋め尽くされるありさま。
中には、30年前に引越してきて以来、開けていない段ボールまで…

病んでる、と思いました。

この母とモノに苦しめられて育った私は、これが一世一代の「断捨離」チャンス!とばかりに、

「まだ使えるのにー」
「まだ使ってないのにー(これが実は8割)」

と、未練たらしい母を怒鳴り飛ばし、リサイクルショップ、古本屋、ゴミ処理場、人形寺へと送り出し、しまいには、

「不用品。ご自由にどうぞ」

と貼り紙をして、家の前で大量放出して、ご近所の方々と交流をはかりました。
すると、

「娘が今度出産で帰ってくるの。ベビー用品全部欲しいんだけど」
「姪がこれ好きで…もらっていいかしら」
「息子たちがテーブルを欲しがっていて」
「母が老人ホームに移り、このチェストがちょうどそこのサイズで」

と、大勢の方がもらってくださり、立派な木の本棚は予算が少ないのに設備が老朽化して、と嘆く学童室で第二の人生を迎え、と、なかなか良い雰囲気に。

どうせ二束三文なら、好きに持って行って、使って、その方がこのコたちも浮かばれます、と思ったのがあたりでした。

この大量放出の際、近所の中学生男子がまめにやってきては、映画のパンフレットや小説を持って帰るので、気になって話しかけると、

「お母さんが、なんかやってるらしいから、もらっておいで、と言ったので来たら、面白そうな本がたくさんあったので、うれしくて」

と、こちらも嬉しくなるお返事。
ミステリと映画が好きで、なんて、これまた渋いことを言うので、とっておきのスターウォーズ特集「TITLE」まであげてしまいました…
将来、オスカー監督かもしれませんよ。

断捨離っていいなあ、はやるはずだわ、新しい未来を感じるわ―、などと思っていたら、ある一冊の本を発見。

3歳で読み書きをマスターし、小学校入学前から新聞を読んでいた早熟児とはいえ、まだ読めない漢字が多かった頃、多忙な父が、私のために全ての漢字にルビをふってくれた本です。

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几帳面にふられたルビを見つめていたら、これまでの恨みつらみよりも、私と同じで、愛情表現の下手だった父の、数少ない良い思い出がよみがえり、真夜中に本を抱きしめて泣いていました。

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わがままな女王様や大人たちに振り回され、けなげに生きようとする主人公と、彼女を支える森の精霊たち。
父は何を言いたくて、ルビをふり続けたのでしょうか。

もう会えない今、私は醜い思いだけを断捨離して、次の世代である息子と、この本を読んでみたいと思っています。

文・写真:平野だい

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