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就職活動、もう一度するとしたら【後編】

1年間の留学から帰国。普通に考えてみると既卒なのでしょうが、常識のない私は新卒の求人を見て応募を開始。でもどういうわけかそのことを理由に断られたことはありませんでした。面接時に「院に留学したといっても特別扱いはないですよ」と念を押されたことは幾度かありましたが。不思議なことに大学4年時に受けた時よりもはるかに好意的であるようにすら感じられました。言葉も文化も違う国で1年間暮らしてきたことで少しふてぶてしさを身につけていた部分があり、企業にはそこはたくましさだと肯定的にみてもらえたのかもしれません。

今回は受けたい企業の数を絞りました。そして、一つ一つの企業について、もしその企業に入れたら、自分はどんなことをして貢献できるだろうかと考えました。「がんばる」とか「根性がある」とかいう言葉だけではなく。

博報堂の最終面接では考えていったイベントプランをとうとうと語りました。面接で落とされてもこのアイディアが聞けて良かったと会社に思われるくらいの話をしようと知恵をしぼっていったのですが、その後博報堂で経験を積んでから振り返ると稚拙で笑い出したくなるようなものでした。でも、会社のことを学生なりに理解し、利益をもたらしたいと思っているのだという意欲の強さだけはきっと伝わったんだと思っています。
(大丈夫ポイントその1→真剣に時間をかけてその企業でやりたいことを考え、笑われそ
 うだと思えても具体的なアイディアにまでしておく。そのために本も読むし、人とも
 会う)

次に自己PRを考え始めました。私のいい点はがんばるところと異文化に柔軟性があることだと思ったので、がんばる系、異文化系のエピソードを3つずつ文章化。なかでも一番印象的に伝えられると思ったものを一つずつ選び「骨エピソード」としました。基本的にすべてこの「骨エピソード」で書類作りをし、企業ごとに自己PRのエピソードは変えなかったので、どこを受けても説明がぶれる心配がなく、面接を重ねるごとに自己PRの説明は磨きがかかっていきました。それ以上の説明が必要な時はあらかじめ考えてあった他の2つのエピソードも加えて説明をしました。各社ごとにそこでしかできない、そこで是非やりたい仕事内容は考え抜いてあったので、自己PRのもとは同じでもやりたい仕事内容に太くつながっていくように説明していったので、結果的には企業ごとに一番伝えたい部分をアピールできていたと思います。
(大丈夫ポイントその2→自己PRの基本エピソードが固まっていると、面接で気持ちに
 余裕が出る)

就職活動時にはいろいろな情報を耳にすると思います。私の時代には「就職活動解禁日」というのがあり、だいたい有名無実なものと言われていました。大学四年時のこの日、JR東日本を受けに行きました。私には真剣に選考しているような雰囲気が感じられず噂は本当だったんだと勝手に思い込んでしまいました。「絶対解禁日前に全員決まっているから行くだけ無駄だよ」なんてアドバイスしたりもしたのです。しかし、私の忠告を無視して「解禁日」に面接を受けにいった後輩はちゃんとJR東日本から内定をいただいたのです!ガセネタの多くは落とされた人の間違った印象や情報だというのを自分自身で実感したトホホな出来事でした。私が留学後内定をもらった博報堂には「博報堂は一度落ちた人はとらない」という噂がありました。なので、大学生時代に博報堂を受けたことはひた隠しにしていたのですが、ずいぶんと面接が進んでから「あれ、大学生の時には弊社は受けなかったんですか」と聞かれてしまいました。「3次面接で落ちました」と正直に告げると面接官はうぐっという感じの反応でしたが、ちゃんと次のステップに進めました。情報はあくまで情報で自分でやってみなければ真相はわかりません。
(大丈夫ポイントその3→門戸があいている限りは噂に惑わされず受けるべし。)

実際に仕事をしてから驚いたのは、世の中には本当にたくさんの会社があり、プロがいるということ。学生時代には名前を知らなかっただけで仕事内容としては実に魅力的な会社が数多くあることを実感しました。もしもう一度大学四年生に戻って就職活動をするとしたら、やみくもに資料請求をする前にこれからどういう社会になり、自分はその中でどうやって生きていきたいのかをしっかり考えます。

もちろんこの予想は外れるかもしれないし、動いているうちに変わってくるかもしれないけれど、とにかく考えます。その後、会社四季報などで自分がいいと思った業種の会社の情報を読んでみます。分厚い本ですが、興味のある業種だけなら一社につき数行で業績の見通し等が書いてあるだけなので素早く読めると思います。聞いたこともない会社がその業界では世界有数だったり、今後の展開に興味が持てる企業があったりといろいろ発見があるかもしれません。そうして選びぬいた企業の情報をさらに集め、しっかりとそこで働いて何をしたいかを考えることでしょう。自分の興味にドンピシャリだと思っていた会社にふられてしまったら、もし広告業界だとしたらもう一度興味を見つめ直して、CMに心ひかれるならCM制作会社やキャスティング、ロケハンの会社など実際に関わる事のできる会社を調べて受けてみる、ということもするかもしれません。

大学受験合格がゴールではなく、スタートであったように、就職活動で内定を得るのはゴールではありません。仕事にもよるのでしょうが、20代は特に「考えられない!」と思うくらい仕事をして、これからの人生ちゃんと食べていけるプロになるための基礎作りをしないといけない時期だと実感しています。就職活動を納得のいくかたちでがんばって、一人でも多くの人が人生を生き抜ける力を持ったプロとして活躍できる社会になることを祈ってやみません。

文:和田理恵

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[和田 理恵, 進路・就活]
(2011年02月04日 17:18) 個別ページ
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