11日の地震当時、私は、家から5Kmほど離れたところにある銀行で所用をすませ、近くのファッションビル内の本屋に立ち寄り、帰ろうとしていました。すると突然、店内が真っ暗に。何事かと思っていたら他のお客さんが「揺れてる!揺れてる!」と叫んでいます。
地震だ・・
店内の柱につかまってしばし呆然。長い間続く揺れの中、「ついに東京が震源地の地震がきたのかな・・」という思いが頭をめぐります。揺れがおさまり、しばらくしてから階段を使って外に出ました。皆、家族に連絡を取るため手に携帯を持っています。そうだ、私も夫や子供たちの安否を確認しなければ・・長野県にスノボに出かけている長男はもとより、仕事中の夫や学校で部活中の娘はすぐに電話には出られないだろう。卒業式の予行練習に行った次男なら出られるかも・・と、まずは次男に電話をかけようとしました。いやいや、まてよ、そうじゃない、全員にメールだ。4人あてに無事を尋ねるメールを送ろうとしました。でも、当然つながりません。何度か試みた後にやっと送信できましたが、誰からも返信は来ませんでした。停電で信号がついていない中をやっとの思いで車で帰宅。30分程経つと娘が学校から帰ってきました。明るいうちにご飯の支度をすませ、薄暗い中早めの夕食。真っ暗になった6時過ぎに次男が帰宅。連絡がなかったので心配していたのですが、のんきなことに友人とファミレスにいたそうです。しばらくして夫からも連絡があり、帰宅難民となったので居酒屋待機中、とのこと。そのあと長男からも無事との知らせがありました。真っ暗で暖房も効かない中、携帯ラジオを聴きながら私と、次男、長女と3人でリビングで毛布にくるまっていました・・
なにより、全員無事でよかった。
先日TVで、ご主人と娘さんの行方が分からず、「ひとりぼっちになっちゃう」と泣き崩れる女性が写っていましたが、本当に胸が痛かったです。家族の行方が分からないのに、救援に尽力する人たちの映像も目にしました。頭が下がります。家族皆が元気でいることが、どんなに幸せか。当たり前すぎて気付かないけれど、すごいことなんですよね。
(文:山口るみか)
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