ファミリーの1歩先には親子スタイル

シンガポールの大学進学事情

娘が留学中なので、夫婦でシンガポールに行ってきました。
10年ぶりのシンガポールです。


各分野の代表的企業の本拠地として、世界経済をリードするシンガポール。ソフトバンクのCMで使われているマリーナベイサンズホテルやセントーサ島のユニバーサルスタジオの建設が済み、
今なお建造物ラッシュで、その勢いは留まりません。

夫の友人とディナーをしたのですが、10年前に彼が5千万円で買ったマンションは1億になったそう!彼はマレーシア生まれの中国育ちのシンガポーリアンで、大学に入ったばかりの息子さんがいます。そこで、発展するシンガポールの大学進学事情について伺ってきましたのでご報告いたしますね。

私は知らなかったのですが、シンガポール男子には2年間の兵役があるのです。高校を卒業して2年間務め、大学入学はその後になります。

彼の息子さんはシンガポール大学に入ったということを聞いていましたが、これは大変エクセレントなことだということがよくわかりました。彼は、入学を許可されたという表現を使いましたが、それについては、以下をお読みいただければわかります。

シンガポールの進学率は、政府が、2015年までに大学進学率30パーセントを目指すという目標を掲げているくらいの状況です。

大学進学者の12%がシンガポールにある国立大学に入学します。この層に入るために、子どもたちは小学校4年生から、エリートかエリートでないか、に振り分けられるのです。大器晩成など期待しない、敗者復活はほとんど不可能、勉強以外の能力や人格などはあまり重要視しないという振るい落とし的な教育システムを勝ち抜く為に、それはそれは勉強するそうです。

シンガポールには大学が5つ(現在4つかも)しかないため、国内で入学できない場合は、オーストラリアやニュージーランド、マレーシアなどの大学に入るのだそう。

さて、この国立大学に入れたエリートの中で、ほんの一握りの超エリートが、政府から奨学金をもらい海外の一流大学に送られ、人脈をつくり、やがてシンガポールの頭脳として活躍するために
シンガポールに戻ってきます。

スカラーと呼ばれる超エリートは、学力に加え、ノン・アカデミックな分野での活躍、オールラウンドな人格、リーダーシップポテンシャルなどを、厳正な審査と面接を重ねた末、決定されます。なので、スカラーに選ばれることは、お金持ちで海外のエリート校に留学できることよりも、ずっと地位が高いのだそう。この制度ができて20年、スカラー数は200人くらいだそうですので、いかにエリートかわかりますね。

勉強を頑張れば、家庭の経済状況に関係なく、スカラーになれる可能性があるのですから平等かもしれません。

この兵役中の2年間(男子のみ)、勉強をどのように持続させるのか、などなど他にも聞きたいことはいっぱいあったのですが、私の語学力では残念ながら無理でした・・・。

夫の友人は、マレーシア生まれ中国育ちのシンガポーリアンで、英語、マレー語、中国語(2種類)、日本語少々をしゃべれます(日本語以外は母国語)。これだけの語学力を持たないと、ビジネスには通用しないのだなー、と語学力の大切さを実感し、これは本気で、娘の国際化を考えねば、と思ったのでした。

幼稚園から高校まで付属校で、ゆとり教育(かな?)。趣味やお稽古で時間を費やし、大器晩成をモットーに育ててきた娘。シンガポールの早期選抜システムだと、とっくに落ちこぼれていたことでしょう。

このスカラーたち、明晰な頭脳に加え、人間的な魅力もたっぷりで、それはそれは素敵な人の集団だそう。こういう人たちがシンガポールをリードしていたのね。

ということで、ざっくりとしたご報告ですが、終わります。

深くコミュニケーションを図れる語学力を習得するには長く時間がかかるので、最優先事項として日常的に勉強をする必要があるでしょう。もうすぐ、「夏休みオーストラリア留学」から帰ってくる娘は、自身の国際化について、どんなふうに感じているでしょうか。

(泉さやか)

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