ファミリーの1歩先には親子スタイル

「コクリコ坂から」の観客は

 子どもが大きくなって一緒に映画に行くことがめっきり減り、特にアニメをスクリーンで見ることは少なくなってきました。実は結構見たいのもあるのに、子なしで行くのはちょっとなーと逃すことも多いのですが、ジブリ作品はやっぱり,一応ね、とひとりでここ数年見に行っていました。


が、今年の「コクリコ坂から」は、高2の息子がちょっと見たいかも、と久々に一緒に見ることに。そういえば「千と千尋の神隠し」は、親が豚になって、一騒動のあとにおにぎり食べて号泣する場面までで「怖いからやだ」と言って泣く泣く出てきたんだっけなー、とか懐かしく思い出しながら、映画館に向かったのでした。

 行ったのは夏休みのレディースデー、午前中。いつもおばさまが多い時間帯だけど、アニメだから子連れや中高生が多いんじゃ、と思っていたらびっくり、いつものレディースデー客層でした。ご夫婦、女性同士など、大半が中高年の方々。昭和30年代が舞台の恋愛映画だからそれはそうなのか、と思いつつ、アニメのハードルってもう全くないんだな、と実感。

 映画は、古き良き時代の、ひたすら熱く美しいお話。東京オリンピックを翌年に迎えて街は活気にあふれ、人々も貧しいながらも前向きに生きている。高校生は伝統と自由の狭間で生き生きと学園生活を謳歌している。当時青春を送った世代にはたまらないんだろうな、と思います。
 
 熱く議論したり、かと思うと突然みんなで合唱したりという学校生活は、40代の自分にとっても「昔の高校生」の姿。今の若者が見ると、もう空想上の世界なのか、息子は「フツーに面白かった」と言っておりました。この作品は「震災直後にファンタジーは作れない」との思いからリアルテーマになったと聞きましたが、知らない世代が見れば、ファンタジーに思えるかも。青春も恋愛も、人々の感情も、きれいすぎて未知の世界みたいですから。
 大人向けのアニメを子どもと見る、しかも両方にとって知らない世界、という新しいアニメ体験でした。

(文・神谷巻尾)

 

※当サイトのコラムはスタッフ個々の私的な見解及び文責にて公開されております。
ポチッと一票↓↓↓お願いします
人気ブログランキングへ にほんブログ村 子育てブログ 第2次反
抗期(思春期)へ
カテゴリ一覧