引退する大学3年生の娘の学園祭のダンスのステージを見に行った。
本当は昨日の予定だったけれど、大雨で1日延期、メインのステージではなく体育館のフロアーで行ったのでちょっと残念だったけれど、それでも100人規模のサークルなので、体育館はかなりいっぱいになった。
娘がやっているのは、ジャズとかハウスとかっていうジャンルでストリートダンスの一つ。
実はとてもたくさんのジャンルがあるんだけれど、わたしにはいまだにさっぱり違いもわからないし上手いヘタもよほど極端じゃないと判断付かない。
それでも娘がいくつかのジャンルに出て踊っているのをみるとなかなか上手なのでやはり「がんばっただけのことはあるな~」と思う。
思えば中学生のバトン部からはじまって地方大会や全国大会、その後ダンスに移ってからも毎年大きなステージは応援しに行ったものだ。自分なりには応援してきたつもりだった。
でもダンスについてはずいぶん娘と言いあいもしたし葛藤もあった。
そうなる原因は、娘がダンスに夢中になり優先度が高すぎるせいで、夜中まで練習して疲れすぎて学校に行けなかったり、バイトを休んだり、本来はTOEICのテスト勉強をする予定のところにダンスのプロジェクトを入れてしまって勉強どころではなくなったりしたからだ。
「これじゃあ本末転倒じゃない」と小言を言うことも多くなり、そうなると私にとってダンス=邪魔なものという意識がどうしても強くなり、娘が一番やりたいことを心から応援できなかったりした。
これまでも書いてきたとおり、とても娘たちとは仲が良くてどんなこともいろいろ話してコミュニケーションしてきた。だから娘にとっては私は一番の理解者で一番の応援団でいてほしいだと思う。
ダンスに関しても一番自分が頑張っていることなので、もっと興味をもって理解して応援してほしいと思っていたに違いない。
でも・・・
「せっかく留学から帰って英語の聞くこと話すことはかなりできるようになったんだから、これで苦手な文法やリーディングをもう少し勉強してTOEICでも点数をとれば就活にも仕事にも役立つから今が頑張り時だよ」
「就活はますます深刻化しているんだから、早めに準備したほうがいいよ。就活に繋がることをもっとがんばるべきだよ」
正直のところ「ダンスなんてやっている場合じゃないでしょう」という気持ちでいっぱいだった。
まぁ多くのお母さんはきっとそんな風になるんじゃないかと思うけれど。
「私は今しかできないことをやりたいし、優先したい。もう3年の秋には引退だし、就職してしまったらもうこんなストリートダンスで熱くなるなんてこともできないと思う。いいかげんにやっているわけじゃない。やりたいこともみつからず日々無駄に過ごしているわけじゃない。1日1日をとても真剣に生きてるし、とても充実している。がんばっているんだよ」
そういう娘に対して私の精いっぱいの誠意は、「とにかく引退まではがんばって」と応援すること、そして深夜練習に行く娘におにぎりや夜食を作ったりすること、そしてステージを見に行くことだった。
とうとう最後まで娘が望むような「興味をもった心からの応援」は難しかった。
でも認めているところがないわけじゃない。
娘は留学から戻って短期間で後輩のダンサーたちをまとめて、30人もの新ジャンルのチームを作った、娘のために協力してくれている人もたくさんいる。リーダーとして信頼を得て慕われているのは私にもわかる。そうやって人をまとめたり、プロジェクトを推進させるスキルはこれから生きていく上でもきっと必要なことだと思う。
机に向かって勉強しているだけでは得られない、ダンスをやっているからこそ培われているものだと思う。
自分の好きなことしかやらないで、苦手なことに努力をしようとしない娘だけれど、好きなことをやりきってその方面ではそれなりに成果を出したりもするので、今後娘の将来がどうなっていくのか未だにに想像つかない。
世の中そんなに甘くないとキビシイ現実をつきつけられるか、それともこれまで培ったコミュニケーションスキルと運で案外ラッキーな展開になるか。
ここまでやりきったことを褒めてあげたい気持ちと、ここままで努力を避けてきたツケがどうまわってくるのかという心配と、交差する想いが駆け巡っていたここ最近だった。
でも何はともあれこれでダンスは一段落。
最後のステージをちゃんと見てあげられて良かった。やりきったことは褒めたいと思う。
そしてその先は娘が燃え尽き症候群にならずに切り替えて、就活をがんばりながらも残りの学生生活をきちんとやり遂げて欲しい。
あとしばらく娘が自分からエンジンをかけるのを信じて待とうと思う。
親子スタイルアドバイス
■お勧めの対象
サークルに夢中になりすぎる息子娘をもつ親
■コメント
20歳すぎている娘息子に言っても聞きません。やるだけやらせて、自分で切り替えて頑張るのを待つしかないでしょう。でもヤキモキしますよね。
※当サイトのコラムはスタッフ個々の私的な見解及び文責にて公開されております。
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