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気になる本『就活エリートの迷走』

働き方を考えるプロジェクト、ワークスタイルシフトで日本を変えよう! 働き方改革研究所という活動をすすめていますが、そこで”課題図書”としてみんなで読むことになったのが、豊田義博著『就活エリートの迷走』です。

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 超氷河期の就職戦線を勝ち抜いて優良企業への内定を勝ち取った「就活エリート」が、入社後につまづいてしまい、戦力外の烙印を押されてしまうケースが発生している。そんな状況を、今の就活事情と、その成り立ちをたどりながら分析しているのが本書です。

 著者は「就職ジャーナル」「リクルートブック」の編集長などを経て、現在リクルート ワークス研究所の主任研究員を務める、いわば就活のプロ。現在の就職活動を現場で見続け、いや作り上げてきたといえましょう。なぜ今の就活スタイルが確立されたのか、その歴史を振り返る「第二章 就職活動は、どのようにして「就活」になったのか」は、現在の問題点を語る上で、非常に参考になります。

 売り手市場だった80年代バブル期、リクルーターが大学の後輩を確保し、学生が逃げないようにおいしい条件で囲い込む、そんな時代から一転不況が襲い、モノが売れず、人々の志向も多様化個別化した90年代、求人も、会社の求めるまま動くのではなく、自分の頭で考えて提案するような、自立型人間を求めるようになった。その第一号として、ソニーが「あなたのやりたいことは、何ですか?」と問う「エントリーカード」というものを採用した、というのが現在のエントリーシートの原型だった、というわけです。

 その頃普及したコンピュータ、インターネット、さらにキャリア志向、男女雇用機会均等法などの要素も作用して、自分のやりたいこと探し、自己分析が就職活動において必須になっていった、というのは、なるほど納得です。

 それらがあまりにも深まりすぎて、学生も企業サイドも疲弊している、というのが実感です。今世の中で求められている仕事は何か、働く目的はなんなのか。そんな側面からみると仕事って、もっと単純なものなのではないか。そんな印象を受けるのです。

(文・神谷巻尾)

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