ファミリーの1歩先には親子スタイル

20歳になった息子へ届いた手紙

20歳になった息子の元へ1通の手紙が届いた。
差出人は、高校1年時の担任の先生からだった。「なんだろう」と言いながら、息子は封を開けた。そこには、担任の先生からの手紙と、そして、15歳の息子が書いた自分宛ての手紙が入っていた。

「オレ、こんなこと書いたんだ」照れたような顔をしながら読んでいた息子。15歳の息子は、どんなことを考えて、5年後の自分にメッセージを書いていたのだろう。


中学を卒業して、高校に通い始めた5年前の息子のことが、私の中で想い出された。

 息子の高校受験は、私たち親にとっても初めての経験であり、息子が高校生となって過ごした毎日の中で親自身も学ぶことが多々あったと思う。ひとりの人間として、改めて息子のことを尊重してあげられるようになった時期でもあった。今、振り返ると、長男と言うこともあり、息子には私の理想を追い求めてしまったことも、正直あったと思う。時には、ぶつかりながら、時にはいろいろ話し合いながら、今では本当に良い関係であると思う。

 筆不精の息子の事だから、5年前の自分からの手紙も、きっと日常のことをサラリと書いたのではないのかなぁ。それでも、その手紙を読むことで、当時の情景が蘇ってきたはず。

 今、次男が高校受験の真っ最中。勉強嫌いの次男は、長男とも、長女とも違う道を選択した。その子なりの道があり、その子なりに頑張っていることも分かっているから、応援もしている。あるがままの姿を認められるようになったことは、親としての私の成長の証と言えるかもしれない。

 親は、子どもが幸せに生きていくことを願い続け、そして自分なりに努力をしてそれを手に入れることを望む。けれど、親の願いが子どもの希望と食い違うこともある。子どもにとって、その選択が単に努力しないための安易な選択であった場合には、やはり忠告もしたくなる。子ども達は、「親の意見」と聞かない時もあり、本人の選択と親のアドバイスの、その隔たりに頭を悩ますこともある。でも、一歩引いて考えれば、それは子どもの人生なんだから、子どもにゆだねるしかないと、最近は笑ってやり過ごせる余裕も私に出てきた。

 成人となった息子は、最近は親や親せきの伯父さん、叔母さんの話もよく聞いている。もしかして、親より大人になったんじゃない?などと思わせる場面もあったりする。頼もしいと感じる。人の優しさや愛情をしっかり受け止められるようになったということかな。

 息子は、15歳の自分からの手紙を、自分の部屋の引き出しの中へしまった。また、何年か先に読みかえして、想いにふけるのかもしれない。

(文:樋口美穂)
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