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飯田先生が語る「思春期のメディア、その魅惑と可能性」 飯田豊プロフィール

今日、エフエムふくやま(レディオBINGO)というコミュニティFM局に学生企画の番組枠をつくるための打ち合わせをし、さっそく来月から試験的に企画を進めるということで、話がまとまりました。この連載でいずれご報告できればと思っています。

ラジオといえば、今年の3月から関東と関西では、IPサイマルラジオの試験配信がおこなわれており(=radiko.jp)、地上波のラジオと同じ番組内容がインターネットを介して聴取できます。放送は「県域免許制度」が原則なので、インターネット回線を用いているとはいえ、現在は各局の放送エリアと一致する範囲内だけで配信されているため、1都2府5県でしかこのサービスを享受することはできません。僕が住んでいる広島県も対象外です。

radiko.jpg

若年層のラジオ離れが進んでいると言われますが、radikoの反響は実施局の想定を大きく上回っているようです。パソコンで音声を聴取するインターネットラジオやポッドキャスト、それらを移動中に聴取できるiPhoneなどの携帯端末も普及して、これまで若年層に疎遠だったのは"ラジオ受信機"というツールであって、表現手段としてのラジオの魅力それ自体は、今でも色褪せていないことが明らかになってきています。僕のまわりでもラジオに関心を示す学生は少なからずいます。

近い将来、自分が居る場所にとらわれることなく、インターネットを介して多種多様なラジオ番組を聴くことができるようになる反面、県域や市域のローカル放送局は、どのようなサービスを提供することが可能でしょうか。望むと望まざるとに関わらず、よりいっそうの地域連携に向かうしかないことは言うまでもないですが、その方向性のひとつとして、中高生や大学生を対象とした教育的な役割を担うということが挙げられるでしょう。日本で初めてNPOが運営する市民ラジオ放送局として、2003年に開局した京都三条ラジオカフェ(京都コミュニティ放送)では、府内にある複数の大学のゼミが番組を運営しています。大学の知を社会還元するという目的もありますが、学生が主体的に運営に関わることで、地域社会のことを深く知り、市民と交流するきっかけになるという利点もあります。インターネットの普及によって「表現すること」の敷居が下がっている今、表現にともなう「責任」を滋養するという効果もあるでしょう。

ラジオがいわば「教育ツール」として見直されているわけです(iPadが教育ツールとしても脚光を浴びてるご時世ですが・・・)。広島経済大学は昨年、「大学が地域社会に果たす役割の再構築と実践」という共同研究の柱として、大学キャンパスにコミュニティFM放送局「エフエム ハムスター」を開設しました(そういえば来月、ここの60分番組に出演することになってるんですが、いったい何を話せば・・・)。このように大学自体がラジオ放送に参入する例もあって(厳密にいえば、大学法人が放送免許を取得することはできないので、NPOによって運営されています)、僕もこの機会にコミュニティFMと連携する以上は、教育的な効果をしっかり考慮しつつ、楽しくやりたいなと思っています。この企画を僕に打診してくださった方は、「学びは遊び、これは高等な遊びだと思っています」とおっしゃっていたのが印象的でした。

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