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飯田先生が語る「思春期のメディア、その魅惑と可能性」 飯田豊プロフィール

この連載で何度も取り扱っているように、子どもとの関わり方において、ラジオとケータイは実に対照的なメディアです。かつてのラジオは、60年代以降における深夜放送の隆盛に代表されるように、テレビよりも親しみを感じやすい、コミュニティ形成に長けたメディアでしたが、今日ではその役割が大きく減退していて、ケータイが今、思春期の子どもたちにとって最も身近で、大切なメディアになっています。

しかし、【第34回】で述べたように、表現手段としてのラジオの魅力は、今でも多くの若者たちを魅了していて、インターネットの普及によって「表現すること」の敷居が下がっている今、コミュニティFMに代表される小さな放送局で、放送という営みに過大な期待や恐怖、不必要な緊張感を抱くことなく、語り手(パーソナリティ)を務める人たちが少なくありません。

僕はつい先日、広島経済大学の構内にスタジオがある、安佐南区のコミュニティFM局「エフエム ハムスター」にお邪魔して、"Open Sound Community"という1時間の番組に出演してきました。パーソナリティもミキサーも学生有志が担当していて、指導している先生方は大変そうでしたが、率直に言って、とても恵まれた教育実践だと思いました。簡単な事前打ち合わせだけでトークの話題を決め、台本を練るということも一切せず、1時間の番組を一発録り。2年生が中心でこなしていて、たいしたものだなーと感心しました。

僕も今年度に入ってからは、福山大学の学生有志と、福山市のコミュニティFM局との連携を模索しているところです。既に学生による番組制作は試験的に始めているのですが、レギュラー番組としての企画と運営体制を整えるためには、もう少し準備に時間がかかりそうで、秋から本格始動できればと思っています。

ラジオという旧いメディアを介した学びの可能性が、産業的に凋落している今になって広がっている反面、子どもたちにとってもっと身近で、これからのメディアであるはずのケータイに関しては、相変わらず規制論議一辺倒といえます。

今週末、以下のようなシンポジウムでコーディネータを務めますが、ここでも話題の中心はケータイになるはず(何しろ、法務省の犯罪予防活動である"社会を明るくする運動"、さらに"青少年の非行・被害防止全国強調月間"という文脈で開催されるシンポジウムなので・・・)。この断絶を少しでも埋めるような話ができればと思っています。

シンポジウム「子どもたちと電子メディアとの健全な関係を目指して」

日時:平成22年7月10日(土)13:00〜15:00(開場12:30)

場所:尾道市民センターむかいしま(こころ)文化ホール

内容:

 第1部 事例提案

  NPO法人子ども未来ネットワーク 中井浩 さん

 第2部 パネルディスカッション

  NPO法人子ども未来ネットワーク 中井浩 さん

  宮地クリニック医師 宮地佐和子 さん

  吉和小学校校長 石井純子 さん

  コーディネーター

  福山大学専任講師・尾道大学非常勤講師 飯田豊 さん

主催:第60回 "社会を明るくする運動" "青少年の非行・被害防止全国強調月間" 尾道地区推進委員会

共催:青少年育成尾道市民会議、尾道市次世代育成のための電子メディア対策委員会

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