ファミリーの1歩先には親子スタイル

桑原 規歌

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どれが本当の自分かわからない

こんにちは!姫先生こと桑原規歌です。

中学校の保健室にいる時、中学生は、自分自身の多様性についてよく こんなことばを漏らしていました。

「いろんな自分がいる。私の中には人には言えないような自分もいる。いやだ。どれが本当の私なの?」

「私は、みんながおもっているようないい子じゃない。自分がわからない。そんな自分でいるのは嫌!」

思春期の子どもたちは、自分の二面性や多面性にとまどっていました。

思春期に限らず、多くの人たちは、自分の中に、「OK」を出せる自分と「NO」を出してしまう自分がいることに気付いています。

私たちには、ペルソナとかサブパーソナリティという本来の自分ではなく、成長し、周りに受け入れてもらうために作り上げた様々な自分がいます。

私自身を見ても、

コーチ、セラピストとしての自分と 自宅で孫と戯れている自分は、まったく違う人格・価値観・言動をします。

それを、受け入れることができるのは、

どれも、自分の大切な一部であるけれど、自分そのものではないということが分かっているからです。

私たちは、体が一つなので、人格もたったひとつであると信じてしまいます。特に自分とは何かを探し始める思春期においては、そのことに非常に苦しんでしまうことがあります。

サブパーソンナリティ、あるいはペルソナ、あるいはパートとよばれるさまざまな自分は、心理学の流派によって名前は違います。

たくさんの自分を統合するセルフ・あるいは本質としての自分というものが、それらの一つ一つの存在の肯定的な意味を尊重することで、大きな意味の自分に対し「OK」を出すことができます。

セラピーなどで、このテーマをとりあげ、セッションを行うと、多くの方が、

「自分は自分でいいと心が軽くなった」とおっしゃいます。

もしも、お子さんが、「自分が好きになれない」と、相談してきたら・・・

ぜひ、伝えてあげてほしいのです。

「あなたが嫌いだと思っている自分は、あなたそのものではなく、あなたの一部にすぎないんだよ。「本当のあなたは、もっともっと深いところにいるの。どんな自分も尊重して統合していく自分。

そして、あなたが嫌う自分も 好きな自分も、必要があって存在するの。

もしも、嫌いな自分が出てきたら、そんな自分がいることをただ、認めてあげてね。

存在することを否定すると、無視された小さな子供が暴れだすように、何度も何度も 自分の存在をアピールしてくるんだよ。

どんなあなたが出てきても、私は、あなたという存在そのものが大好きだよ」と。

たくさんのお子さんが、自分の存在そのものの素晴らしさを感じて生きていけますように・・・

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抗期(思春期)へ

「あなたは大丈夫」のメッセージ

 こんにちは桑原規歌です。

 「大丈夫かな?」っていう不安は、小さい頃はもちろん、思春期になっても様々なことに関して、女不安を抱くことって多いですね。

 小さいころの不安に比べて、思春期になるとその「大丈夫かな」の対象は、もっともっと複雑で大きくなっているかもしれません。

 私が、保健室の先生をしていたころ、生徒たちは、いろいろな不安をもってやってきていました。

 「今度、△△があるんだ。ちゃんとやれるかな?大丈夫かな?先生?」

 「◎◎ちゃんと最近うまくいってない。これから先、大丈夫かな?」

 生活のあちこちの出来事に彼らはいろいろな不安を持ち、その答えを探しにきていました。

 私は養護教諭(保健室の先生)として、生徒たちのさまざまな不安を受け止める中で、
「私はいったい何に対して、”大丈夫だよ”って言ってあげることができるのか?」と考えていました。

 さまざまな学びをする中で、気づいたことがあります。

 それは、状況がうまくいく、いかないかの「大丈夫」ではなく、

 「うまくいっても いかなくても、どんな状況になっても ”あなた”は大丈夫」 ということ。

 多くの子どもたちは、行動レベル・環境レベル、能力レベルでの「うまくいったか いかなかったか」だけで、自分の人格レベルまで否定しようとします。

 合唱コンクールの指揮者が、うまくできなかったということが、その子の全人格を否定するのでしょうか?

 そうではないのに、私たち人間は、行動レベルの失敗=人格レベルの否定という公式を無意識のうちに作ってしまいます。

 私が、養護教諭として子どもたちに不安を受け止める時、彼らに伝えるメッセージは、ただ一つ。

 「どんなことがあっても、どんな状況になっても、あなたそのものの価値は何一つ変わらない」

 だと、思ったのです。

 子どもたちのことばは、「そのことがうまくいくかどうか」を尋ねています。

 でも、もっと深いところでは、「そのことがうまくいかないことによって、自分の価値そのものが否定されるのではないか?自分の存在の価値はなくなるのではないか」という不安である場合が多いのです。

 能力ばかりを「評価」されてきた子。

 うまく「行動できること」に、必要以上に価値を持たされて育った子どもたちは、その傾向が強いように思いました。

 「大丈夫だよ」のその一言の中に、子どもたちに周りにいる大人が

“存在承認メッセージ=スポンサーシップ”を もって伝えることができたとしたら、

子どもたちは、本当の勇気を持って、さまざまなチャレンジをしていくことができるのではないかと思うのです。

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ママとしての自分 妻としての自分 女性としての自分を承認しよう!

 こんにちは。姫先生です。

 前回の記事、いのちの学習については、たくさんの反響をいただきありがとうございます。

 今回からは、また少し違った視点で書いていこうと思います。

 私は、現在、25年間の保健室の先生の経験をもとに、全国での講演や研修講師ををしています。

 その中で、やはり保護者対象のものがとても多く、講演や講座のあと、お母さん方からたくさんのご質問をいただきます。

 先日、名古屋市内の生涯学習センターで行った子育てに関する講座では、
 「光る背中を見せて育てよう」というタイトルで、親自身のセルフコーチングについてお話をしました。

 「親の背中を見せて育てる」ということばを聴くと、多くのお母さん方が、とてもプレッシャーを感じるとおっしゃいました。

 ネバならない!の強要という裏メッセージを感じるのだと思います。

 講座に参加されるお母さん方は、とても熱心で、「子どものために何かもっといい方法はないか」という想いを持って参加されます。

 でも、私は、いつも言うんですね。

 「お母さん、遠くを照らす灯台になろうと思っていませんか?お母さんの足元もお母さん自身は、全く輝かずに、遠くを照らそうとしていませんか?」

 たくさんのお母さんたちが、母として妻として女性として、一生懸命頑張っているにもかかわらず、本当に承認されていないことを、保健室にいる時から感じてきました。

 飛行機に乗ったことがありますか?

 客室乗務員は、緊急時の説明をこんな風にします。

 「緊急時に降りてきたエア吸入器をつける場合、お子様がいらっしゃる方、まずは、保護者の方がマスクをご装着ください。ご自身の安全を確保して、それから、お子さんのマスクを装着してください」

 先に子どもにマスクを着けている時に、親が倒れてしまったら、子どもが共倒れしてしまうから。ということです。

 日本人の場合、

 「子どもが先」とか「親は犠牲になってでも」みたいな 美意識が根強くあります。

 それは、子どもより自分を優先しろという意味ではなく、人生という場に置き換えると

 親自身が

 人生って楽しい。いろいろあるけど、生きることを楽しんでいる。
 自分らしさを大切にして堂々と生きている。

 その姿を見て、子どもは、人生を安心して歩いて行けるということです。

 だって

 「人生はつまんないの。でも、あなただけは楽しんで」

 って、無理じゃないですか。

 人間は、意識的にやる何かより、無意識にやってしまうことのほうが、周囲に大きな影響を与えます。それは、無意識が意識の20000倍もあるという 大脳機能学の研究からも言えることです。

 だから、お母さん。

 幸せになってください。輝いてください。
 
 無意識に言っているネガティブなことばに気づいて、自分自身と自分の人生を輝かせてほしいのです。

 灯台自身が輝けば、自分の足元も 自分の近くも、遠くも、すべて輝きます。

 
 姫先生のブログ  http://blog.goo.ne.jp/hime1961
 

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わが子に語る性と生・いのち(3)

 こんにちは★ 姫先生こと桑原規歌です。 

 性と生・いのちのお話その3です。

 20年の小学校勤務の後、初めて転勤した中学校は、管内一 荒れた学校でした。

 「自分に生きる価値がない」と答えた生徒は、実に17%

 健康教育を柱に、私たち職員は、学校の立て直しにトライ。

 学力 学力と 文部科学省が騒ぎ始めたのをしり目に

 「自分の存在そのものを否定している生徒に、授業や教科研究だけでは、学力の向上はありえない」という共通理解のもと、教科指導の充実とともに、真剣に取り組んだことは、いのちの学習 そして、コミュニケーション。

 生と性の尊厳が、その子の「生きる」ことの根っこになるものであるという認識のもと、

 「あなたは価値ある存在」

 「あなたには、限りない可能性がある」

 「あなたの居場所はここにある」

 全教科、全教育活動を通して、生徒たちに伝え続けてきました。

 どんな素晴らしい授業自技術も、生徒と教師の信頼関係がなければ、生徒たちの深い部分に伝わらない

 どんなすばらしい教育環境や設備があっても、教師同士、生徒同士の信頼関係がなければ、それは、十分に生かすことができません。

 私は、当時、健康教育の研究主任・そして養護教諭という立場から、生徒たちの存在の根源にアプローチした「いのちの学習」を、授業として実践していました。

 今日は、毎年2年生で行っていた 「いのちのバトン」の授業についてお話します。

 「へその緒は、だれのもの?」

  「受精したばかりの赤ちゃんは0.2ミリ。数字で言うと実感わかないね。たとえで言うと、針の先でちょんとついたくらいの小さな生命体。それが、あなたの始まりの大きさ」

 「どうやって、こんなに大きくなったの?」

 「お母さんの愛!」 (すばらしい!!!) 「へその緒!」
 「へその緒がどうするのかな?」
 「お母さんからの栄養をへその緒でもらっている」・・知らない子もいたみたいです。
 
 「へその緒。そうですね。この管に栄養がとおってそれによって赤ちゃんは成長します。・・・・では、質問!」

 「このへその緒は、だれのもの? お母さんが作ったの? 赤ちゃんが作ったの?」

 「えぇぇ?」 考えたこともない質問に、生徒も参観しているお母さん方も困惑気味。
 「これは、難しいから、2年生の先生方の意見を聞いてみましょう」

・・・・・・・そんなやりとりをしながら、生徒たちは、胎児自身が「生きる意志」をもってお母さんの子宮の中にいたことを理解します。

 正解は、「赤ちゃんのもの」
 あの小さな針の先ほどの受精卵は、子宮の壁に根を張るがごとく、着床をします。そして、細胞分裂を繰り返しながら、自ら、胎盤もへその緒も作るのです。そして、栄養を自らの力で取り入れているのです。
 これは、まるで、あの小さな受精卵に「生まれたい」という意志があるようにすら思えます。
 受精しても、着床できないで死んでしまう受精卵。子宮の中で育ちきれずに成長の途中で死んでしまう胎児もいます。そんな中で、こうやって生まれてきたみなさんは、「生きる意志」があったのでしょう。

 授業の詳細はこちら 

 生徒たちの中には、思春期の不安定さから

 「親なんて大嫌い」

 「生んでほしいなんて誰も言ってない」

 などと、うそぶくことも。。。。

 しかし、この授業を通して、

 「胎児の時から、自分には生きる意志があり、自ら生まれることを望んでいた」という事実を突き付けられます。

 ひと組の両親から生まれてくる子どもの確率 70兆分の1 
 親子が親子として、そんざいすることは、奇跡以外の何物でもありません。

 だから、なにかがあるからいいとか なにかができるからいいとか
 そんなものを超越したあなたなのです。。。。

 そのメッセージを伝え続けてきました。

 授業後の生徒たちの感想には、自己の存在についての、深い思いがつづられていました。
 生徒の感想は、こちら

 この学年の生徒たちは、入学した当時、とても大変な学年でした。

 しかし、学年の先生が、どんな問題行動を繰り返す生徒に対しても、常に存在そのものを尊重し、型に入れることよりその子たち自身のよさを伸ばしていくという取り組みをされました。

 その彼らが、この授業を行った2年生の3学期には、こんなに深い洞察を持った感想を書くことができたのです。

 彼らは、閉校する学校の最後の卒業生となりました。

 最後の卒業式は、それはそれはすばらしい卒業式でした。

 彼らのことを思い出すとき

 人間のすべてのエネルギーの根源は、「存在そのものの尊重である」と思わずにはいられません。

 性のことは、性そのものではなく、「生」である。

 そして、それは、大人自身もまったく同じ崇高なる存在であることを忘れてはなりません。

 姫先生のコーチングとセラピーは、この考えを原点に行っています。

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わが子に語る性と生・いのち(2)

こんばんは。姫先生こと 桑原規歌です。 

 前回に続き「性・生・いのち」のお話です。

 わたしが養護教諭(保健室の先生)時代に行ってきた 「いのちの学習」には、メディアと性のかかわりという視点が入っています。

 ある養護教諭の先輩が、小学校から中学校への勤務となり、「小学校であれほど、一生懸命いのちの素晴らしさや性の大切さを伝えていても、思春期になって、性のメディアに触れて、その世界に毒されてしまう子どもたちを見ていると嘆かわしい」と、話しておられたことがありました。

 以前より、メディアが子どもたちの価値観や健康観、生命観、性意識というものに、大きな影響を与えていることを危惧していた私にとって、先輩のことばは、まさに、私が恐れていた現実を視された感じがし、愕然としました。

 本格的に、「いのちの学習」にメディアの視点を入れ始めたのは、平成9年ごろからでした。もう10年以上も前です。
 性のことをあからさまにとりあげた少女雑誌。性描写のあるテレビ。そうしたものとどう付き合っていくのかということがテーマでした。また、エイズを取り上げた授業でも、メディアとの関連を取り上げました。

 しばらくして、インターネット、携帯電話というデジタルツールも、性の問題とのかかわりが大きいメディアとして、子どもたちとともに考える授業を行ったお話は、以前にもこのブログでお伝えしました。

 さて、メディアと性の問題では、「こんな雑誌は読んじゃダメ」という授業では、単なる大人の価値観の押しつけです。なにしろ、小学校の高学年のころから、性描写の激しい少女雑誌を、女の子たちは、こぞって読んでいるんです。

 中学校では、こんな授業をしました。

 ◎グループで、恋愛に関する雑誌を、作りましょう。
 ◎みなさんの出版社のモットーは、とにかく、どの出版社よりたくさん売ること。ターゲットは10代の男女 作る雑誌は、男女どちらかをターゲットしにしてください。
 ◎グループでどんな内容にするかの企画会議をします。
 
 というものです。

 子どもたちは、メディアの受け手の立場から、メディアの作り手の立場に立つわけです。

 すると、作業を進めていくうちにこんな声が聞こえ始めます
 
 ・エロい写真とか載せたほうがいいんじゃないのかな?
 ・読者からの投稿ということにして、カゲキな体験談のせようか。
 
  彼らは、立場を変えることによって、情報の流し手であるメディア側の想いというものを疑似体験します。授業の後半に、企画を発表しあいながら、だれからともなく「こうやって作っているんだ」という気づきがあるのです。

 実際、少女向けのエロ雑誌の編集長の多くは、男性。つまり男性の願望の視点で少女雑誌が作られ、少女たちは、男性の願望としての女性像を、無意識に作り上げているのです。ちなみに、アメリカのほうが、青少年が触れるメディアについては、規制が厳しく、雑誌についても、女性編集長が、賢明な大人の女性を育てるという視点で、女の子たちの性の悩みに真剣にこたえているという内容のものが多いのです。

 インターネットについて、アメリカは親の許可なしに子どもがネットを使うということは少ないのです。日本という国が、いかに、青少年への配慮がないかということがわかります。
 
 さて、話を元に戻しましょう。

 私たち大人は、いろいろな場面で、すぐに、「これはこういうものなのよ」という答えを言ってしまいます。

 時には、それも大切です。そして、さらに、深く子どもたちに納得させるために、作り手(メディアの側)の立場を考えさせたり、そんな描写や番組をつくる「意図」を想像させてみます。

 ただ、「いやらしいからダメ」と頭ごなしになったり、テレビの性描写の場面で、突然家族が無言になるよりも、その場面をとらえて、子どもに意見を聞いたり、「お母さんは、こんな方法は、ほんとの愛じゃないと思う」とか「女性をモノのように扱ってるね」など、ご自身の価値観を表現してみるのもよいでしょう。
 
 大切なのは、何も考えずに、あふれてくる情報を丸ごと、無批判で受け入れる体制をやめること。
 脳の機能からいっても、意識の分析のない状態では、情報は、深い部分にインプットされるので、よけいに危険なのです。超集中状態では、意識より、無意識が優勢になり、分別なく情報が入り込んでしまうのです。

 自分なりの考えを持つこと。

 それが、間違っているとか正しいとかというジャッジは、次の意見を引き出す邪魔になります。
 考えていることを、自由に言語化させてあげる。
 そこから、はじめて、他の意見が聞けるのです。

 大人ほどのさまざまな経験を持たない彼らが、方向性のずれた、興味本位のことを言ったとしても、しかたありません。だからこそ、必要なんです。

 いのちのことだから、性のことだから、本当に心を割って、一人の大人として尊重し、語り合うことをお勧めしています。

 ※ハートマッスルトレーニングジムでは、思春期の子どもたちやファミリー向けのコーチングや セラピーも行っています。  http://www.heart-muscle.com/ 

 

 

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