こんにちは★ 姫先生こと桑原規歌です。
性と生・いのちのお話その3です。
20年の小学校勤務の後、初めて転勤した中学校は、管内一 荒れた学校でした。
「自分に生きる価値がない」と答えた生徒は、実に17%
健康教育を柱に、私たち職員は、学校の立て直しにトライ。
学力 学力と 文部科学省が騒ぎ始めたのをしり目に
「自分の存在そのものを否定している生徒に、授業や教科研究だけでは、学力の向上はありえない」という共通理解のもと、教科指導の充実とともに、真剣に取り組んだことは、いのちの学習 そして、コミュニケーション。
生と性の尊厳が、その子の「生きる」ことの根っこになるものであるという認識のもと、
「あなたは価値ある存在」
「あなたには、限りない可能性がある」
「あなたの居場所はここにある」
全教科、全教育活動を通して、生徒たちに伝え続けてきました。
どんな素晴らしい授業自技術も、生徒と教師の信頼関係がなければ、生徒たちの深い部分に伝わらない
どんなすばらしい教育環境や設備があっても、教師同士、生徒同士の信頼関係がなければ、それは、十分に生かすことができません。
私は、当時、健康教育の研究主任・そして養護教諭という立場から、生徒たちの存在の根源にアプローチした「いのちの学習」を、授業として実践していました。
今日は、毎年2年生で行っていた 「いのちのバトン」の授業についてお話します。
「へその緒は、だれのもの?」
「受精したばかりの赤ちゃんは0.2ミリ。数字で言うと実感わかないね。たとえで言うと、針の先でちょんとついたくらいの小さな生命体。それが、あなたの始まりの大きさ」
「どうやって、こんなに大きくなったの?」
「お母さんの愛!」 (すばらしい!!!) 「へその緒!」
「へその緒がどうするのかな?」
「お母さんからの栄養をへその緒でもらっている」・・知らない子もいたみたいです。
「へその緒。そうですね。この管に栄養がとおってそれによって赤ちゃんは成長します。・・・・では、質問!」
「このへその緒は、だれのもの? お母さんが作ったの? 赤ちゃんが作ったの?」
「えぇぇ?」 考えたこともない質問に、生徒も参観しているお母さん方も困惑気味。
「これは、難しいから、2年生の先生方の意見を聞いてみましょう」
・・・・・・・そんなやりとりをしながら、生徒たちは、胎児自身が「生きる意志」をもってお母さんの子宮の中にいたことを理解します。
正解は、「赤ちゃんのもの」
あの小さな針の先ほどの受精卵は、子宮の壁に根を張るがごとく、着床をします。そして、細胞分裂を繰り返しながら、自ら、胎盤もへその緒も作るのです。そして、栄養を自らの力で取り入れているのです。
これは、まるで、あの小さな受精卵に「生まれたい」という意志があるようにすら思えます。
受精しても、着床できないで死んでしまう受精卵。子宮の中で育ちきれずに成長の途中で死んでしまう胎児もいます。そんな中で、こうやって生まれてきたみなさんは、「生きる意志」があったのでしょう。
授業の詳細はこちら
生徒たちの中には、思春期の不安定さから
「親なんて大嫌い」
「生んでほしいなんて誰も言ってない」
などと、うそぶくことも。。。。
しかし、この授業を通して、
「胎児の時から、自分には生きる意志があり、自ら生まれることを望んでいた」という事実を突き付けられます。
ひと組の両親から生まれてくる子どもの確率 70兆分の1
親子が親子として、そんざいすることは、奇跡以外の何物でもありません。
だから、なにかがあるからいいとか なにかができるからいいとか
そんなものを超越したあなたなのです。。。。
そのメッセージを伝え続けてきました。
授業後の生徒たちの感想には、自己の存在についての、深い思いがつづられていました。
生徒の感想は、こちら
この学年の生徒たちは、入学した当時、とても大変な学年でした。
しかし、学年の先生が、どんな問題行動を繰り返す生徒に対しても、常に存在そのものを尊重し、型に入れることよりその子たち自身のよさを伸ばしていくという取り組みをされました。
その彼らが、この授業を行った2年生の3学期には、こんなに深い洞察を持った感想を書くことができたのです。
彼らは、閉校する学校の最後の卒業生となりました。
最後の卒業式は、それはそれはすばらしい卒業式でした。
彼らのことを思い出すとき
人間のすべてのエネルギーの根源は、「存在そのものの尊重である」と思わずにはいられません。
性のことは、性そのものではなく、「生」である。
そして、それは、大人自身もまったく同じ崇高なる存在であることを忘れてはなりません。
姫先生のコーチングとセラピーは、この考えを原点に行っています。
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