(5)それでもセレブ妻になりたい人へ【プレジデントロイター 8/11】
この本には「自分磨き」をしていれば「自分を輝かせてくれる」すばらしい男性に選ばれますよ......というようなことは書いていません。(白河桃子)
◆セレブ妻になれる人、なれない人 ― 年収1000万円以上の男性と結婚できる人のオキテ [単行本]
(1)なぜお金持ちは紙袋を持つのか?
(2)セレブたちが集まる場所はどこか?
(3)セレブ妻になれる人、なれない人
(4)没落するセレブ妻、安泰なセレブ妻
さて、華麗なるセレブ妻の世界......いかがでしたでしょうか?
「なんか、意外に大変そう......」
そうなのです。私自身この本を書きながら、セレブ妻たちのあまりの大変さに「はぁ」とため息をつきましたもの。この本には「自分磨き」をしていれば「自分を輝かせてくれる」すばらしい男性に選ばれますよ......というようなことは書いていません。むしろ「ハイヒールより登山靴を履け」とか「ブランドものはNG」など、ほかの「セレブ婚活本」には決して載っていないことばかり。そもそも「セレブ妻」とは、「自分を輝かせてくれる男性」の妻ではなく、「夫を輝かせる」妻たちのことなのですから。
夫はケチで、時間やお金の自由も制限される。夫の一族はうるさくて大変。倒産やリストラなど、もしもの時は、明日から路頭に迷っちゃうかも......しかし、ハイリスクの代わりにリターンも大きい。それが「セレブ妻」の世界なのです。
私はセレブ妻をハイリスクの大きな「職業のひとつ」ととらえています。
【セレブ妻になれない人は、こんな人です】
1. 楽をしたい人
2. 「自分の時間」「自己実現」にこだわり、「結婚しても生活を変えたくない」人
3. どんなに優秀でも「我」が先に立つ人
4. 意見のないお人形さんのような人(賢さが要求されるのもセレブ妻です)
5. だれかに依存するというリスクを、覚悟を持って引き受けられない人
6. お金を貯めるり使うほうが好きな人
7. 男性の外見や年齢、子供の有無にこだわる人
セレブ妻になり、かつ自己実現もしたいというのは「依存しながら自立したい」という矛盾した望み。お給料をもらう仕事を片手間にできないように、セレブ妻の仕事も同じなのです。でも昔の良妻賢母のように「自己犠牲」「忍耐」の下に成り立つものとは少し違い、「賢さ」と「度胸」がなければ務まらないでしょう。私がこれまで取材した女性たちは、自分の選択で、自分の意志で、「私はこの夫との生活を選びとっている」という強い覚悟がありました。
また、男性の外見にこだわっていては、セレブ妻にはなれません。ある女性が女性誌の編集者に依頼され、何組かの「セレブ夫婦」を紹介したところ、全組NG。その理由は......「奥さんはキレイなのですがご主人が......」ということ。
そしてリスクをとりたくない人には一番向いていません。「セレブ」とはハイリスク、ハイリターン。聡明なあなたはすでにお気づきでしょうが、「お金持ちの妻」になることは、大変厳しい道なのです。野村総研による1万人生活調査では、年収1千万円以上の未婚独身男性(20歳~49歳)はわずか0.4%! 出会うだけでも珍しい希少生物のような存在です。つまり日本が一夫多妻制にならない限り、セレブ妻志望の女性全員分の席はないのです。運よく結婚できても、幸せを維持するためには、「結婚後の婚活」=「結婚維持活動」の努力が必要。
「未婚継続者のほうが結婚した人よりも、結婚相手の条件として『経済的に頼れる人』を挙げている人が多い」という調査データ(『女性たちの平成不況』より)もあります。希少生物のような幻の彼らを追い求めて、ずっと独身......という女性があまりにも多いので、この本を読み終えた多くの方々が、お金持ちの妻のあまりの大変さに「自分もしっかり働いて共働き夫婦で幸せになったほうがいいわ」と気が変わってくれたらいいのにと思いながら書きました。本当のセレブ妻や専業主婦をめざさないことこそ、婚活を成功させる最大の秘訣なのです。
それでも「私には覚悟も資質もある。リスクをとっても、私はセレブ妻をめざしてがんばる」という意欲のある方は、それも選択のひとつ。今は「人に依存して生きる」ことにこそ、相当の覚悟が必要な時代なのですから。
※プレジデント社の新刊『セレブ妻になれる人、なれない人』より抜粋。
白川桃子
ジャーナリスト
東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒。ジャーナリスト&ライター。家族社会学会会員。女性の年代別ライフスタイル、未婚、晩婚、少子化などに関するインタビューがテーマで、その膨大な取材量には定評がある。山田昌弘中央大学教授とともに「婚活(結婚活動)」を提唱し、共著の『婚活時代』(ディスカバー・トゥエンティワン)が19万部のヒットに。「婚活」は2008年度に続き2009年度も流行語大賞にノミネートされるほど世の中に影響力を持つワードとなり、今日も注目されている。他にも『キャリモテの時代』(日本経済新聞社)、『あなたの娘や息子が結婚できない10の理由』(PHP研究所)、『跡取り娘の経営学』(日経BP社)、『雅子さま論争』(共著、洋泉社)、『「婚活」現象の社会学』(山田昌弘編著、東洋経済新報社)など著書多数。
公式ブログ>>http://www.diamondblog.jp/touko_shirakawa/
未婚の女性のみならず、親でも娘が玉の輿に乗ってくれたら、と願う人は多いのかもしれません。(どれくらいそういう人がいるのかは知りませんが・・・)
そういう人はこの記事で「セレブ妻になるということ、セレブ妻として生きるということ」がどういうことなのかを理解することが必要なのかなと思いました。
そういうことがわかった上で、自分の立ち位置をしっかり認識して、自分がどう生きていくのか、どういう伴侶を選ぶことが自分にとっての幸せなのかということを自問自答してみてはいかがでしょうか。
(ニュースセレクター:守護拓真)
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