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マインドサポート代表 高橋聰典から見る「社会的背景と歴史から見る現代の子育て ~親の自律と子供の自立~」 高橋聰典プロフィール
2009年5月

今回は初めに心理学者のトマスゴードンという人が考案したコミュニケーションを阻む12の障害というものをご紹介いたします。

例は全て、お子さんが『学校に行きたくない』と言った場合に返す言葉です。

 

①命令・指示

「~しなさい」「~するように」など相手を従わせようという意図が隠れている。

例「行きなさい」「行かなければダメです」

②注意・脅迫

「~すれば」「~しなければ」どんな結果になるのかを言う。自分の意に従うよう、無理強いする行為

例「学校に行かなければ将来就職できないよ」

訓戒・説教

「何をすべきか?」「何をしなければいけないのか」などと言う。相手との師弟関係を作る行為

例「学校に行かせてもらえるだけでも感謝すべきだ」

④忠告・提案

「~したらどうだろう」「~した方があなたのためだ」など、問題の解決方法の助言などを与える。

例「じゃあ午前中は休んで午後から遅刻して行くっていうのはどう?」

⑤講義

「今の時代は~だから」「一般常識では~だから」など、事実、情報、論理、意見で相手の判断に影響を与える

例「勉強っていうものは・・・するもので、一般的に考えても将来の・・・・だから・・・」

⑥批判・非難

「~なんて行為はダメだ」「~間違っている」などと言う。相手に対して、否定的な判断を下す。

例「学校に行きたくないなんて怠けている証拠だ」

⑦称賛・同意

「それはあっている」「それで良いと思う」などと言う。肯定的評価・判断などを下す言い方

例「じゃぁ、休めば」

⑧侮辱

「~な人だからダメね」「どうしようもない人ね」など、行為ではなく、相手の存在にあてたメッセージで、価値を値引く)

「何をやっても中途半端だな」

⑨分析・診断

「きっと~だからなのだね」「こうだから~こうなのだね」など、相手の言動の動機を解説したり、原因の分析をする。

例「きっと疲れているのだね」

⑩激励・同情

「~だもん、しょうがないよね」「大丈夫だよ頑張って」相手を今の気持から抜け出させようとする

「誰でも休みたい時はあるよ、頑張ってよ」

⑪質問・尋問

「何で~なの?」「どうして~なの?」など、自分がどう関わるのかを探るために、自分の興味で情報を集めようとする。

「どうして行きたくないの?」「先生から何か言われたの?」

⑫ごまかし・中止

「私は知らない」「そうだ・・・・なんてどう?」など、冗談に紛らわす、問題から気をそらせようとする。

「じゃあ学校に行ってくれたらなんか欲しいもの買ってあげる」「私だって忙しいの・・知らないよ、そんなこと!」

 

いかがですか?

普段から普通に言っているようなことばかりではないですか?

しかしこれではどんどん親子間の信頼関係は崩れていってしまいます。

 

では・・・

なぜこういうことを言うといけないのか?ですが!

 

実はこういったコミュニケーションには、必ずと言っていいほど親側の隠された意図が子供に無意識下で伝わっているのです。

 

それはズバリ

 

『わたしの不安を解消する方が優先』

 

お子さんに問題が起きれば、親だって不安になるのは当然です。

しかし、そんな時お子さんの気持ちを受け止めてあげよう・・・ではなく

自分の不安を解消しようとすることが優先的になっていませんか?

12の障害にはそんな意図が含まれていることが多いのです。

もちろん全ての人がそうだとは言いません。

 

しかし例えばお子さんが学校に行かなくなったら・・・

あなたは不安でしかたなくなり、どうにか自分の気持ちを解消するために子供を学校へ行かせようとコントロール傾向に走るのではないでしょうか?

 

また、大人の立場ではなく、子供の立場で考えてみてください。

あなたが子供の時、親から12の障害で接せられたら、どんな気持ちがしていましたか?

 

よ~くご自身の心と向き合ってみて下さい。

 

さらに『わたしの不安を解消する方が優先』という隠された意図は、お子さんに『自分は重要な存在ではない』と感じさせてしまいます。

そして『信頼されてない』『価値がない』と感じはじめ、自信の無い大人になってしまいます。

 

ではどうすればいいのかは、それはまた次回

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前回までに、過去と未来から見た現代の子育てについて、また子供に依存的・コントロール的に関わり、親自身の心の隙間を埋めるための子育てが、子供の心の成長に歪みを与えてしまうというお話をさせて頂きました。

 

ここで・・・

『最近は母親も仕事を持つようになったから、子供に掛かり切りになれないのは良いのでは?』と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

でもそれは大きな勘違いです。

 

昔はたとえ親自身が関われなくても、ご近所に!地域に!社会に!温かいコミュニケーションがあったのです。現代の冷めきったコミュニケーションの中で、親すらも子供に関わらないでいたらどうなると思います。生き方を学べなかったロストジェネレーションどころの騒ぎじゃなくなります。

 

関わるな!と言ったり、関われ!と言ったりで迷ってしまいますよね~(^_^;)

 

ということで、今回からは具体的には、どういう関わり方がいけないのか?またどんな「あり方」を目指すのが良いのか?について、お話していきたいと思います?

 

まず「どういう関わり方が、どうしていけないのか?」です。

それは【批判・評価】⇔【ディスカウント】⇔【防御】という負のサイクルです。

 

きっと多くの親は子供の良くない部分に焦点を当てているはずです。

 

「ゲームばっかりしてっ!」

「お菓子ばかり食べないの!」

「どうしてそんなことも出来ないのっ」

「言うこと聞かない子だ・・・」

「悪い友達ばかり作って・・・」

「だからダメだって言ったじゃない!」

 

これらは全部、子供を評価・批判しています。

評価・批判されると子供はディスカウントされたと感じます。

つまり『見下されている!信用されていない』と感じ、防御態勢に入ります。

防御は何も塞ぎ込んだり、逃げたりするということだけではなく、逆に攻撃してくる場合もあります。親を傷つけるような言葉を言ったり、言い返してきたりすることです。

 

そうすると親は更に子供を批判します。「あなたは間違っている」「子供なんだから(子供のくせに)」「世の中っていうものをあなたは分かっていない」などなど...

こうなるともう収拾がつかなくなります。

 

結局お互い嫌な気分で結末を迎えます。

 

そこには学びも成長もありません。

 

※さて!この先の文で、私はあえて親であるあなたを評価・批判します。

 

子供の事を「未熟だから・・・」「まだ世の中を知らないのだから・・・」と思うのであれば、お母さん!どうしてあなたから大人のコミュニケーションを取ろうとしないのですか?

 

まず『ゲームばかりしてっ!』ですが、子供に対しゲームばかりしていることを注意しますよね。

だけど子供にとってゲームは、面白いですよ!

学校の勉強をしているより、そりゃあ面白いですよ!

 

ただ・・・ゲームでは、大笑いはできません。

 

実はゲームなんかより、楽しくて嬉しくて面白いことが、家庭の中にあります。

最近家族で大笑いしていますか?

そういったコミュニケーションとっていますか?

注意や愚痴ばかりで、楽しくもなんともないコミュニケーションしか取っていないのに、ゲームを止めなさいというのは、あまりにも親の傲慢です。

ゲームを止めさせたいのであれば、家族で楽しい会話しましょうよ!

ゲームするより楽しくて温かくて面白い会話があれば、わざわざ注意されるのが分かっていてゲームなんかしませんよ。

 

次にお菓子・ジャンクフードについても同じです。

お菓子やジャンクフードって美味しいですもの!

 

ただ・・・記憶には残りません。

 

ホッとする食べ物を思い出す時、あなたは味噌汁や漬物なんていう家庭の粗食を思い出すのではないですか?

お菓子やジャンクフードを食べ過ぎるなと言う前に、あなたはちゃんとご飯作ってますか?

冷凍食品や買ってきたお惣菜で済ましていませんか?

忙しいから、大変だからと言い訳して作らないでいませんか?

旬のものを使って、本当に美味しい家庭料理を出していますか?

それもしないで、お菓子やジャンクフード食べるなというのも、親の傲慢です。

 

冷凍餃子のメタミドホスの事件がありましたよね。

それ以前に市場調査で「餃子に関して、なぜ冷凍を買うのか?」という質問に対し「作る時間がないから」という声が圧倒的に多かったそうです。

ところが例の事件後、ニラとニンニクの売れ行きが伸びたそうです。

『なんだよ!作る時間あるじゃん』って話です。

 

ようは楽しようとしているのです。

 

そんな事言われたらカチンときますよね~

男のあなたに何が分かるの?って思いますよね~

 

でも子育てって何ですか?

そういう一つ一つの愛情の積み重ねじゃないですか?

 

『お菓子を食べ過ぎるな』

『ゲームをするな』

『よい学校に行け』

『勉強しろ』

『あなたの将来の為に・・・』

『あんたのせいでお母さん・・・』

『なんでいうこと聞けないのかしら』

親側の言い分は言うけど、期待と要求ばかりで、自身の責任は果たしていない!

子供を良くしようとコントロールするのではなく、まず自身から変えていこうとなぜしないのですか!?

自身の未熟さも認めずに子供を未熟扱いするのは止めて下さい!

 

さて・・・

あなたのご家庭が、どのようなものかも知らない私に、批判・評価されたご気分はいかがでしょう?

百歩譲っても、『いい気分』とは言えないのではないでしょうか?

 

その気分です。

 

その気分忘れないで下さい。

 

嫌な感じですよね~

 

もう高橋聰典のブログなんて読みたくないですよね~

 

「なんなのこの人」って感じですよね~

 

しかし!いいですか?

 

お子さんを批判・評価するということは!

 

今のあなたの気分を、

 

お子さんが、あなたに対して抱いているということなのですよ・・・

 

 

 

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