今回は初めに心理学者のトマスゴードンという人が考案したコミュニケーションを阻む12の障害というものをご紹介いたします。
例は全て、お子さんが『学校に行きたくない』と言った場合に返す言葉です。
①命令・指示
「~しなさい」「~するように」など相手を従わせようという意図が隠れている。
例「行きなさい」「行かなければダメです」
②注意・脅迫
「~すれば」「~しなければ」どんな結果になるのかを言う。自分の意に従うよう、無理強いする行為
例「学校に行かなければ将来就職できないよ」
③訓戒・説教
「何をすべきか?」「何をしなければいけないのか」などと言う。相手との師弟関係を作る行為
例「学校に行かせてもらえるだけでも感謝すべきだ」
④忠告・提案
「~したらどうだろう」「~した方があなたのためだ」など、問題の解決方法の助言などを与える。
例「じゃあ午前中は休んで午後から遅刻して行くっていうのはどう?」
⑤講義
「今の時代は~だから」「一般常識では~だから」など、事実、情報、論理、意見で相手の判断に影響を与える
例「勉強っていうものは・・・するもので、一般的に考えても将来の・・・・だから・・・」
⑥批判・非難
「~なんて行為はダメだ」「~間違っている」などと言う。相手に対して、否定的な判断を下す。
例「学校に行きたくないなんて怠けている証拠だ」
⑦称賛・同意
「それはあっている」「それで良いと思う」などと言う。肯定的評価・判断などを下す言い方
例「じゃぁ、休めば」
⑧侮辱
「~な人だからダメね」「どうしようもない人ね」など、行為ではなく、相手の存在にあてたメッセージで、価値を値引く)
例「何をやっても中途半端だな」
⑨分析・診断
「きっと~だからなのだね」「こうだから~こうなのだね」など、相手の言動の動機を解説したり、原因の分析をする。
例「きっと疲れているのだね」
⑩激励・同情
「~だもん、しょうがないよね」「大丈夫だよ頑張って」相手を今の気持から抜け出させようとする
例「誰でも休みたい時はあるよ、頑張ってよ」
⑪質問・尋問
「何で~なの?」「どうして~なの?」など、自分がどう関わるのかを探るために、自分の興味で情報を集めようとする。
例「どうして行きたくないの?」「先生から何か言われたの?」
⑫ごまかし・中止
「私は知らない」「そうだ・・・・なんてどう?」など、冗談に紛らわす、問題から気をそらせようとする。
例「じゃあ学校に行ってくれたらなんか欲しいもの買ってあげる」「私だって忙しいの・・知らないよ、そんなこと!」
いかがですか?
普段から普通に言っているようなことばかりではないですか?
しかしこれではどんどん親子間の信頼関係は崩れていってしまいます。
では・・・
なぜこういうことを言うといけないのか?ですが!
実はこういったコミュニケーションには、必ずと言っていいほど親側の隠された意図が子供に無意識下で伝わっているのです。
それはズバリ
『わたしの不安を解消する方が優先』
お子さんに問題が起きれば、親だって不安になるのは当然です。
しかし、そんな時お子さんの気持ちを受け止めてあげよう・・・ではなく
自分の不安を解消しようとすることが優先的になっていませんか?
12の障害にはそんな意図が含まれていることが多いのです。
もちろん全ての人がそうだとは言いません。
しかし例えばお子さんが学校に行かなくなったら・・・
あなたは不安でしかたなくなり、どうにか自分の気持ちを解消するために子供を学校へ行かせようとコントロール傾向に走るのではないでしょうか?
また、大人の立場ではなく、子供の立場で考えてみてください。
あなたが子供の時、親から12の障害で接せられたら、どんな気持ちがしていましたか?
よ~くご自身の心と向き合ってみて下さい。
さらに『わたしの不安を解消する方が優先』という隠された意図は、お子さんに『自分は重要な存在ではない』と感じさせてしまいます。
そして『信頼されてない』『価値がない』と感じはじめ、自信の無い大人になってしまいます。
ではどうすればいいのかは、それはまた次回
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