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対談!「ワーク・ライフバランスと経営バランス」

対談!「ワーク・ライフバランスと経営バランス」

2008年11月29日 川崎市男女共同参画センターすくらむ21にて、大橋とスタッフの樋口が「ワークライフバランスと経営バランス」セミナーで、対談しました。なごやかなムードの中、女性起業家を目指す方がたと交流でき有意義なひと時でした。
大橋&樋口はそれぞれ自ら長いSOHO歴を経て起業し、SOHOのワーキングマザーのスタッフチームで仕事をするという業態で受託業を営んでいます。そういった経験や失敗談を踏まえ、主婦が起業する際に予め計画にいれておくとよいワークライフバランスについてお話させていただきました。

対談!「ワーク・ライフバランスと経営バランス」

大橋:それではここから対談形式でワーク・ライフバランスについてお話したいと思います。
まず、樋口さんも私も、たくさんの女性SOHOスタッフさんと仕事をしていますが、発注者として工夫しているところ、気を遣っているところはありますか?

樋口:在宅で仕事をはじめた頃は、自分一人で可能な仕事量を受けていましたが、しかし、一人では作業量も限られているため、グループSOHOという考え方に辿り着きました。
何人か集まって仕事ができれば、クライアントからの大量受注につながります。友人と二人でスタッフを集め、仕事の案件ごとに仕事を依頼するようなスタイルで、仕事を回しはじめました。
初期のスタッフは、全員女性で、子どものいる人が殆どだったので、子どもの様子などを含めた各スタッフの状況によって仕事量を調節したり、それぞれが無理のない範囲で仕事ができるように気を配りました。今でも、その体制に変わりなく、仕事の案件ごとに作業可能なスタッフが携わり、データを仕上げています。
また、クライアントに対しては精度の高い納品物を収めるために、スタッフ一人ひとりのデータが仕様どおりになっているのか、作業の遅れがないかなど、チェックも大切な作業工程になっています。

大橋:なるほど~、スタッフの仕事量を調整しつつ、クライアントに対してはチェックを怠らずに品質を保持するというところですね。大事なことだと思います。
うちの場合はやはり子育てママスタッフに「納期の厳しい仕事を振らない」ということでしょうか。と同時にクライアントにできるだけ納期に余裕を持ってもらえるように、スケジュール調整しています。
それでも制作業なのでやはり納期で無理を言われることが少なくないのですが、その日の夜に指示が来て「明日の朝までに」とか金曜日の夜に指示が来て「月曜日朝一までに」というような仕事を継続的にやっているとやはり家族関係にも本人の精神衛生上にも支障がでてきます。
「家族のためにがんばっている仕事」によって家族関係が壊れてしまったら元も子もないですよね。正直、経営者としてはこのご時勢では多少の無理もしなくてはならないのですが、そこは長い目で見てやはりバランスを取りながら続けられる仕事が多く入るような仕組みを作る努力をしています。

樋口:「バランスを取りながら続けられる仕事」それは興味ありますね。どんな仕組みでしょうか?

大橋:まず、取り組みのひとつとしては自社のサービスメニューとして「ホームページ制作のパッケージプラン」というのを作っています。Web制作というのはお客様によってひとつひとつ仕様や求められるものが違うのですが、常に1からになると仕事の全容が掴みにくく予定をたてにくいという一面があります。パッケージプランではある程度仕様を一定化してルーチンワークで作業できるように考えています。その仕事であれば作業範囲やスケジュールがある程度読めるし金額もはっきりしているので、安心してスタッフは仕事できます。
仕事に「やりがい」も必要だと思うので、個々の力を発揮できる部分は作っています。スタッフにはお客様と直接話してもらい、「デザイン」には妥協せずにいいものを作ることに注力してもらっています。実際それでお客様にも喜ばれています。
厳しい仕事を多くすれば安定する方向には行くのですが、あえてそういった選択をしていません。
パッケージプランの割合を多くなるように、Webでの受注をあげるよう注力しています。

樋口:わかりやすい仕事の流れを作ってルーチンワーク化することとやりがいのある部分を織り交ぜて、クライアントとスタッフ双方の満足度を高める形にしているのですね。理想的なスタイルですね~。
ところで実際に、子どものいるスタッフの方は、どのようなスタイルで仕事をしているのですか。

大橋:うちのスタッフは月―金の保育園に預けている時間のみと決めている人、昼間は子供関係の付き合いや塾やおけいこの送り迎えや自分の活動もしたいので主に夜中や朝方に作業する人、それぞれ自分のやりやすいスタイルで仕事してもらっています。仕事量も自分で調節してもらっています。SOHOさんと仕事をするということはそういうスタイルを個々に認め受け入れるということだと思っています。こちらも配慮するかわりに、受けた仕事に関しては完全に責任を持って遂行してもらっています。
一般的に男性社会の仕事の仕方からみれば、このようなやり方はイージーで責任感が薄いように取られがちですが、私は少ない時間をやりくりして、クオリティの高い仕事ができるワーキングマザーを数多く見ていますので、是非彼女たちの力を社会に活かしたいと考えています。
ところで樋口さん、ご自身のご家庭とのワーク・ライフバランスはいかがでしょうか?何か工夫していること、現実問題難しいことなどを教えてください。

樋口:私の場合、在宅で仕事を始めた頃は、まだ、得意先の企業もアウトソーシングに慣れていないこともあり、とにかく実績と信頼を得ることも大切だったので、時間の使い方には工夫をしました。時には、子どもにも我慢をさせる場面もありましたが、でも、子どもにも『ママはお仕事』という観念が生まれ、ちゃんと認識してくれるようになっていきました。我が家のスタイルを確立すること、家族に協力してもらうことで、長く仕事が続けられてきたと思っています。
最近は、子どもも大きくなり精神的な部分でサポートしてあげたいと思うことも多く、そのために子どもと話す時間を必ず持つようにしています。末っ子は小学生なので、スキンシップを大切にしたり…。大橋さんの場合はどのようにされていますか?

大橋:うちはもう娘たちが大きいので今は普通にサラリーマンとしてオフィスに出ていますが、子供が小さいときはやはりSOHOで行っていました。
私の場合は実は「仕事オタク」なので家庭内のバランスにおいては反省点も多々あります。仕事に没頭するとまわりが見えなくなってしまうんですよね。主人にも負担をかけたし子供に寂しい思いもさせたと思います。でも子供たちは常に自分の夢と仕事をあきらめない母の背中を見て育ちましたので、親に影響されたり、逆に反面教師にしたりと何かしら学んでくれていると思います。
そんな反省点なども踏まえて最近「親子スタイル」というプロジェクトを立ち上げました。

対談!「ワーク・ライフバランスと経営バランス」

こちらは主に思春期・青年期の子供と親のコミュニケーションをテーマにしたサイトで実は樋口さんにもお手伝いいただいています。その中でワーク・ライフバランスとして家庭内で心がけるとよいと思うことを書いています。思春期・青年期のお子さんのみならず、小さなお子さんにもご夫婦にも当てはまる話ではないかと思います。
要するに「会話」をして家族の相互理解を高めると同時に、細かな時間でもちょっとメールをしたり、電話したりコミュニケーションをマメにとるということですね。バランスはちょっとした努力と工夫によって作られるものなんですよね。ワーキングマザーにとって、ワーク・ライフバランスの実践はいやおうナシに考える必要があります。
みなさんが起業されたり、働きに出る際にはライフ・ワークバランスも含んだ仕事のあり方を最初から意識して取り組んでいくことをおススメします。自分のバランスは自分で作るんです。「仕事時間」「子育て時間」「夫婦時間」「自分時間」を上手に使いわけて人生欲張りにやりたいことをやってがんばりましょう。
本日はありがとうございました。

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